去年はほとんど食べられなかったブルーベリーが、今年は豊作だ。
6月末に、夫がかごいっぱいに収穫してくれて、毎朝、食後にヨーグルトと一緒に楽しんでいる。
ヨーグルトがなくなっても、ついつい摘まんでしまうほどに美味い。
「そろそろまた、熟したかな」
「気温も上がってるし、早いかもね」
猛暑が和らいだきのう、小雨のなか今度はふたりで収穫した。
小さく細いブルーベリーの木だが、あちらこちらに実をつけている。1ヶ所に3~6個ほどかたまっていて、ひとかたまりのなかで順番に熟していくのが不思議だ。
「そこ、まだ残ってるよ」
「そっちにもある」
たがいに自分の近くの枝なのだが、死角になっていて見えない実がある。
既視感を覚えた。
山椒の実を摘むときと、同じだった。
毎年たいてい、山椒の実はわたしがひとりで収穫する。それがやはり死角があるのか、すべてきっちり摘み終えたと思っても必ず摘み残しがある。
先週淡竹をいただいて、もう木の芽にしては硬くなった葉を、それでも使おうと摘みに出たとき、え、ここにも、あれ、そこにもと驚いたのだった。
甘酸っぱいフルーツのブルーベリーと、痺れる香味のスパイス山椒の実にも、共通点がある。そう考えると、すべてのものがつながっているような気がしてきた。
6月29日に、夫が収穫したブルーベリー。
毎朝、ヨーグルトと一緒に食べています。
きのうのブルーベリーの様子です。
順々に熟していきます。
ふたたび収穫しました。
いただいた淡竹をバター醤油炒めにしました。すでに山椒の葉は生長し硬くなっていましたが、刻めば問題なく風味として活躍してくれます。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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