カフェオレ(といえるかどうかわからないが)が飲みたくなったら、カップの牛乳を電子レンジでチンしてホットミルクにし、インスタント珈琲を溶く。
ネスカフェのゴールドブレンドが好きで、かれこれ30年以上インスタントはこうして飲んでいる。夏にはアイスカフェオレがまた美味しい。
そのホットミルクをチンするとき、必ず思い出すことがある。
若い頃バイトしていたレストランで、ホットミルクが好きなシェフがいた。休憩時間に彼にホットミルクを淹れるのもバイトの仕事だった。
レンジでチンなどもってのほかで、ミルクパンで温め、専用カップに注ぎ、お出しした。何より大切なのは、カップに張った膜を取り除くこと。沸騰直前まで温めているので、2度膜が張る。2度目の幕を取り除いてから出すこと、と先輩に教わった。
神経質なうえに、口うるさいシェフだったが、料理の腕はみな認めていた。
ドラマ『グランメゾン・東京』でいうと、キムタク演じる尾花の役どころだ。もちろん星をとるようなレストランではなかったが、料理をするからにはこだわりがあって当然だろう。
シェフの名前どころか、もうすっかりその頃のことなど忘れているのに、ホットミルクをチンするたびに思い出す。
散歩をしながら思い出す昔のことも「今日の出来事」なら、彼にホットミルクを淹れていたあの頃も、今日の出来事なのだろうか。
いつもカフェオレを淹れるレンチンOKのカップです。
切らしていた珈琲豆をようやく買いに行きました。「AKITOCOFFEE」です。
浅煎りのコロンビアの豆です。
ミルで挽いて、カップを温めて。
新鮮なので、膨らみます。
左がわたし、右が夫のカップ。
カップの横顔をお見せしましょう。
また違う横顔も持ち合わせているんです。
こんにちわ。
グランメゾン東京、見ています。誰もこんなシェフならついてこないなあと思うのですが、そこはさすがにキムタクですね。そして、鈴木京香さんですね。
とても、美味しそうです。
これから、どうなるのでしょうね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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