高知市から、レンタカーを借り仁淀川(によどがわ)へとドライブした。
車で1時間ちょっと走った「いの町」の渓谷で、青く輝く美しい流れや淵を見られるスポットがいくつかある。
西日本最高峰である「石鎚山」から流れるこの川には、日本じゅうの一級河川の水質ランキングで連年1位を記録する美しく澄んだ水が流れているという。
まずひとつ目のスポット、「にこ淵」へ。
車を停め、山道を下り急な階段を下りると、エメラルドグリーンと呼んでいいのか、緑色の透明な水が目の前に広がった。
言葉を失う。
これが、「仁淀ブルー」なのか。
青とも、緑ともつかない澄んだ水の色は、何色とも呼べなかった。
これを「仁淀ブルー」と、仁淀川を撮り続けてきた写真家、高橋宣之氏が名づけたそうだ。
その「仁淀ブルー」も、季節によって、時間によって、天候によって、当然同じ色にはならない。
次に向かった「安居渓谷」では、あいにくの雨。
それでも「水晶淵」と呼ばれる流れはグリーンに透き通っていて、驚いた。
「にこ淵は、陽の光が当たれば水面がきらめいて、もっと綺麗なんだろうな」
「でも、こんな紅葉のなかで見られることって、なかなかないかも」
この日限り、一期一会の仁淀ブルーを楽しんだ。
そして、地球は青いんだよなあ、なんて思ったのだった。
仁淀川支流の滝壺「にこ淵」です。
白く落ちる滝と、透き通った水にため息。
少し離れた「安居渓谷」へ向かう途中、「633美(むささび)の里」でランチ。名物ツガニうどんをすすりました。
川に生息する蟹だそうです。美味しかった。
安居渓谷の「背龍の滝」。雨でしたが紅葉が美しかった。
砂防ダム。
透きとおったグリーンの流れが見える「水晶淵」です。
歩きながら目にした紅葉の美しさに、ハッとさせられました。
映画『竜とそばかすの姫』にも登場する「浅尾沈下橋」です。
こんばんは。
「安居渓谷」や「にこ渕」は秋がいちばん美しいと聞きます。
特に「にこ渕」は陽の光が真上から差し込む正午前後がいいそうです。
「安居渓谷」にも行ったのに水晶渕のことは知らず滝だけを見て帰り
帰ってから知って悔しい思いをしました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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