ずっと気になっていたのだが、使い続けていた。
茶碗にひびが入っているのだ。
せっかく金継ぎを習い始めたので、毎朝ご飯を食べているその茶碗も修繕することにした。
まだ2回しか通っていないし、直しが完成したものもないけれど、これが楽しい。壊れたものが直っていくのって、わくわくするものだと知った。
さて、茶碗である。
同じ大きさの茶碗を代わりに使ってみたのだが、ふっと淋しい気持ちに襲われた。
いつもと違うというより、いつも使っている茶碗にある凸凹が、茶碗のなかの部分にある赤と金色で描いた模様がないことが、ひどく淋しく感じられた。
たったこれだけのことで、そんな気持ちに陥った自分に驚いた。機微という言葉を連想する。
小さなことでも、体験してみないことにはわからないことは、日々の暮らしのなかにいくらでも隠れているのだ。
代わりの茶碗と親しくし、いつもの茶碗をしっかりと修繕しようと思う。
このお茶碗です。とても気に入っています。
大きさもぴたりと同じ茶碗を、代わりに使い始めました。これも気に入ってむかし購入したものです。
でも、なかに模様がないのが淋しい。
すぐに、馴染むのでしょう。
むかし割って、夫がアロンアルフアでくっつけた片口も、金継ぎ、挑戦してみます。
こんにちは~。
私も金継ぎには興味があります。
泊まったホテルの夕食の器に金継ぎされているものが出てきて
お料理とのバランスもよく
とても美しかったのが印象的でした。
教えてくれるところもあるんですね。
私も近くにあれば習ってみたいな。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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