庭の蕗で、茎の炒め煮と蕗の葉味噌を作った。
蕗の葉味噌は、若い葉を使ったからか味噌に負けているような気がして、出始めたばかりの木の芽を加えて「蕗の葉木の芽味噌」にした。
午前中庭仕事をして、お昼ご飯にそれを食べると、たっぷり昼寝をした。思いもよらずぐっすりと眠ってしまった。
ふきのとうは「春」だが、蕗の葉の季語は「夏」だそうだ。
冬のあいだに身体のなかに溜まった毒素も、春の苦味を山菜などあれこれいただいて、そして春眠をたっぷりととり、外へ出ていったようだ。身体が軽くなったのを感じた。
こうして、季節は一歩一歩過ぎていく。
クリスマスローズと蕗が混在する庭です。ツルニチニチソウとスギナも。
コロボックルが出てきそう。このまあるい葉っぱのかたち、ちょっとおどけていて好きです。コロボックルの「コロ」がアイヌ語の蕗の葉だとか。
収穫した蕗です。大きい葉っぱは捨てて、若いのを使いました。
木の芽(山椒の葉)も、出てきました。木の芽の季語は「春」だそうですが、それは食する山椒の葉以外にも、木々が芽吹く意味合いでも多く詠まれることから「春」の言葉として使われるのだそうです。たしかに、山椒の葉だけ「木の芽」と呼ぶのも不思議ですよね。
蕗の茎の炒め煮です。ちょっと歯ごたえがあるくらいの硬さで。
蕗の葉木の芽味噌。木の芽の香りもまだやわらかかったです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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