だんだん増えていく。
2つ揃いの食器のことだ。
5人家族だった頃は5枚揃えていた食器も、夫婦ふたりで暮らすようになってから自然と2つ揃いのものを選ぶようになっていく。
2枚組というよりは、ひとつ売りの器を2つ買う。
いくつかあるなかの2つを選ぶわけだから、「一対」の夫婦茶碗のように、もともとペアとして作られ売られているものではない。
それでも売り場を離れ、仲間たちと別れて我が家のキッチンに来た器たちは、「一対」として使われるようになる。
それは、夫婦とも似ている。
選ばなかった器たちは、どこでどうしているのだろう。
ひとつ大事にされているものもあるだろうし、大家族の枚数分にぎやかに食卓を彩っているものもあるだろう。
同じように焼かれたものでも、色合いや形、大きさが微妙に違っている。
これ、と選んだ限りは、大切に使いたい。
どれも2セットある食器です。
10連休初日のきのうの朝ご飯。残り物でちょっとにぎやか。
近所の農家さんがくださった採りたてのほうれん草。
お昼ご飯にバター炒めにしました。茹でずにそのまま炒めたら味が濃くて美味しかった。サラダのブルーのお皿も2枚組です。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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