所用で、上京した。
いつも「上京(じょうきょう)」という言葉を使うときに「東京に上京する」と、かきそうになる。もともとの意味が「東京へ行く」であれば「頭痛が痛い」的な重複言葉になってしまい、かっこ悪い。だけど、京都に行くときも「上京」と言うのか疑問にも思っていた。なのでこの機会に調べてみた。
【じょうきょう】上京
地方から都へ行くこと。現在は、東京へ行くこと。
大辞林第三版より
しかし、ウィキペディアにはこうもある。
歴史的には、京都へ行くこと。
まあ、現代では「東京に上京する」は重複となるという答えが得られたので、使わないことにする。
で、上京した。
宿泊したのは日本橋川にかかる鎌倉橋付近のホテルで、わたしはJR東京駅からふらふらと歩いた。徒歩12~3分だろうか。丸ノ内線に乗ればひと駅の大手町駅前だ。大手町はとても広い駅で、同じ駅内での乗り換えに10分くらい歩いたりする。乗り換えて地下で迷うよりはと、地上を歩いた。
天気も良く、暑くも寒くもなく、気持ちのいい散歩となる。
翌日は、所用を済ませてから友人とランチする約束になっていた。
いつも東京駅前の『KITTE』で待ち合わせる友人だ。ふたたび東京駅まで歩いた。東京ではもう、ツツジの花がそこここで咲いていた。
翌朝2泊して帰るとき、東京まで歩くと言うと、夫が呆れた顔をした。
「神田駅、すぐそこだけど」
神田なら、1本であずさが発着する新宿まで行ける。地下に潜ることもない。
「! ……そうなの?」
2日間、いったい何をやっていたんだか。
そのうえ、神田駅で電車に乗ってホッとすると、逆の東京行きだった。いったい何回東京駅に行けば気が済むんだ、わたし。
忘れていたけど、東京は駅が多い。そして、近いのだ。
鎌倉橋付近の遊歩道を歩いて。
東京は、ツツジの季節なんですね。白いツツジ、目に眩しい。
オブジェを眺めつつ、まずは銀行へ向かいました。
東京に行くたびに思いますが、意外と緑が多い。
開き始めたばかりの銀杏の新芽が、とても可愛らしかったです。
花も多い。きれいに咲きそろっていますね。
管理する人があってこそ、生き生きと咲いているのでしょう。
駅も多いし、人も多い。東京駅丸の内中央口。
ランチは、ドラマ『半沢直樹』のロケにも使われた『CAFE1984』で。
1894(明治27)年、三菱一号館創建当時の銀行営業室として利用された空間を復元したカフェだそうです。
お洒落で軽いカフェランチ。キャロットドレッシングが美味しかった。
おしゃべりは尽きず、『KITTE』に戻って、お茶しました。友人は桜宇治抹茶ラテ。わたしはジンジャーロイヤルミルクティー。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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