町内に林檎園があるので、ときどき買いに行っては楽しんでいる。
子どもたちが幼かった頃、林檎の樹オーナーになって、家族で林檎狩りを楽しんだことを思い出す。
ここ明野町は「町」になるまえ、「大根と林檎の村」と呼ばれていた。
ここの樹に生った林檎なのだと思うと、スーパーで買ったものとは味わいが違うように思う。丸っきり知らない人と、どこかで縁がつながっている人の違いのような。
常々、「林檎」にはなぜ「林(はやし)」という漢字が使われているのだろうと疑問に思っていたので調べてみた。
林檎は中国から来た果物で、「檎」は鳥を意味する漢字だそうだ。
林檎の林には、鳥が集まってくる。だから、檎(鳥)の林。
甘く美味しい、鳥たちが放っておかない木の実だということだ。
林檎が生る場所にいるから、白い花を咲かせることも知っているし、実が赤くなっていくのも眺めることができる。
だから鳥たちが突きに来るだろうことも、すぐに思い浮かぶ。
けれどいつもスーパーで林檎を買うだけだったら、樹から切り離された実だけしか知ることもできない。
都会の子どもたちは、どんなふうに考えているんだろうか。
9月末に出ていた「紅将軍」です。
甘さ酸味旨み、バランスのとれた味わいでした。
シナノゴールド。青林檎ですね。
さっぱりとした味わいで、とても好きでした。
秋映(あきばえ)です。甘味が濃いと感じました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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