枯露柿が甘く熟し、楽しんでいる。
3週間ほど干せば食べ頃と聞いたが、2週間も干せば食べられると言う人もいる。2週間ほどで試しに食べてみると爽やかな甘み。両方の両親と娘たちにも送り、我が家でも順番に食べていった。そのままかじってもいいし、毎朝食べているヨーグルトに入れても美味しい。
渋柿を干して甘くなったところを食べるとは、昔の人の知恵ってすごい。
だがなぜ、干すと甘くなるのだろう?気になったので、調べてみた。
渋柿は、タンニンが舌に渋みを感じる状態(水溶性)で、干し柿にすると、渋みを感じない状態(不溶性と)に変わるのだそうだ。化学反応である。
料理って化学なのだなあと、あらためて思う。
卵は熱を加えると固まるし、パスタは塩を加え茹でると引き締まる。乳牛から牛乳のほか、バターやチーズや生クリームが作られる。
そんな化学の知識がなかった時代にも、人は知恵で料理をし、干し柿も、そんな時代に生まれた保存食だったのだ。
新しい料理に触れると、作る人のなかに新しい風が吹き、その風は化学反応を起こす。その料理の起源にある知恵を思い起こさせる風だ。
干し柿は、渋い柿を食べなくてはならないほど糧を必要としていた時代を思い起こさせる。
「ホッとする甘さが、凍った冬の人の心を温めていたんだろうな」
そんなことを考えながらも、わたしにとっては初めて作った枯露柿。とても新鮮な、これまで味わったことのない新しさを感じた。マンネリ化していた料理に、新しい風が吹く予感がした。
故きを温ねて新しきを知る。
料理のなかには、温故知新の風がいつでも吹いているのかも知れない。
2週間ほど干した枯露柿です。
甲州の干し柿「枯露柿」は、武田信玄公の時代から続く名産品だそうです。
なかは、太陽を浴びた!と言っているかのような橙色でした。
3週間干すと、周りが黒っぽくなってきました。
長く干した方が甘みがさらに増して、ヨーグルトにぴったり。
クリームチーズを挟んで、酒の肴にする人もいるのだとか。
さえさん、おはようございます♪
干し柿は美味しいですよね。
子供の頃はそのままでは食べられない渋柿が干しただけでどうして甘くなるのかすごく不思議でした(笑)
私は熱いお茶と一緒にそのままかじって食べるのが好きです。
冬になるといつもどこからかの頂きもので干し柿はいつも家にありました。
ヨーグルトやクリームチーズと混ぜても美味しそうですね。
干し柿がのせてあるお皿、すごく素敵です♪¥
papermoonさん
こんにちは~。
干し柿ね、じつはあんまりおいしいと思ったことがなかったんですよ。
でも、自分で作ってみて初めて美味しさを実感しました。
たぶん、売っているモノよりもフルーティー&ジューシーなんだと思います。
熱い緑茶と一緒に。美味しいですね、ほんと。
お皿、いいでしょう。以前ブログで紹介した森下真吾さんの焼き物なんですよ~♩
ころがき。
名前もかわいくて、こんな字を書くのかと以前さえさんのブログで、知りました。
いいぐらいに熟しましたね。
甘くなる訳もよくわかりました。
不思議ですね。
昔の人の知恵ですね。最初に吊るした人はすごい発見しましたね。
私も、先日いただいて美味しさと、手仕事の丁寧さをしみじみ感じた所です。
意外にお酒に合いますね。
クリームチーズとならワインにも合いますね♪
楽しみです。
ぱすさん
ころがき。可愛らしい響きですよね~♩
まんべんなく陽に当たるようにころころころがしたところから、名がついたとの説もあるようです。
わたしも今回、吊るす前に5秒だけ熱湯につけるという手間をかけることを知って、手仕事の大切さとおもしろさを教えてもらいました。
酒の肴になると思うと、おやつよりもはりきっちゃいます(笑)
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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