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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

栗の実

あっという間に、栗の季節がやってきた。

すでに20個くらいのイガ栗が落ちている。

栗は落ちるとすぐに虫が入るので、落ちるまえに収穫した。

 

夫がブルーシートを敷き、枝を揺らし実を落とす。

それを炭バサミで拾い集め、靴と炭バサミを使ってイガを剥いていく。夫は、薪ストーブ用の分厚い革手袋で剥いている。

木に生っているうち、まだ青いうちにも虫が入っているものも多く、半分は廃棄となる。

「蟻って、イガの上を歩いても痛くないのかな?」

「小さすぎて刺さらないんじゃない」

などと会話しつつ、黙々と栗を剥き、選り分けていく。

「あ~、捨てる方にきれいな栗入れちゃった!」

なんていうのもあるあるで、ご愛敬だ。

 

虫食いの実やイガの上を歩く蟻を見ても思うが、虫たちのミクロの世界では生命力の強いものが生き残る。

「栗の実も、そうなんだ」

イガを剥きながら考えた。

イガのなかでは、3つほどの実がおしくらまんじゅうをしている。つやつやで丸く太った実もあれば、それに押しつぶされるようにぺちゃんこで中身のない実もある。植物も、やはり種を残すものと残せず枯れていくものとがあるのだ。

 

そんな栗の実を、美味しくいただいているのだから、わたしもがんばろう、とちょっと思った。

木に生ったままイガを割って顔を見せていました。

まだ、イガの青いものもたくさんあります。

それでも、大収穫。

まずは、茹で栗で。甘い!

翌朝は、栗ご飯に。お米1合に栗7粒入れました。

栗をたっぷり目に、よそって。

新米がもちもち。栗がほっくり。秋の味覚ですね~♩

 

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  1. hanamomo より:

    つやつやの栗はお庭での収穫ですか?
    落ちてしまうと直ぐに虫がつく栗、落とすという手がありましたね。
    栗ご飯もゆで栗もおいしかった事でしょう。
    売られている黄色い甘露煮は苦手ですが、栗の味は大好きです。
    栗ご飯の季節ですね。
    私も食べたくなりました。

  2. さえ より:

    >hanamomoさん
    20年前に庭に植えた栗の木です。
    大きな実をつけるようになりました。
    虫除けも何もしていないので完全無農薬の栗です。
    甘味がほんのりとあって、ホクホクでした。
    わたしも売っている甘露煮は苦手です。
    栗ご飯で食べるのが一番美味しいように思います。
    秋田も、もうすぐに出回るでしょう。いい季節ですね~♩

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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