先週『平山郁夫シルクロード美術館』を取材したとき、JR小淵沢駅の観光案内所に立ち寄った。
つつじ祭りのときにお世話になった観光課の方に挨拶に寄ったのだ。
ついでに近所の古民家カフェを教えてもらい、ひとりランチした。
北杜市には、古民家カフェがたくさんある。
薬膳料理ランチをいただき、熱い生ハーブティで一息ついた。
そのとき、ふとスマホに目をやると、暗く沈んだ画面に白い花が浮き出ているように映っているのが目に入る。
テーブルに飾られた野の花は、フランスギクだろうか。
ちょうど目の高さから横向きの姿しか見えず、ごくごく「野の花」然とした立ち姿だったが、スマホに映った「後ろ姿」と言ってもいいその様子は、南国のブーゲンビリアのようなぷっくりと立体感があるかのように見えた。
「きれい」
ため息と一緒に、つい言葉が漏れる。
自然のなかで咲く野の花も美しいが、こうして人工のものに映ったことで、いつもは見ることがない角度から眺めることができる。そこに微かな衝撃が走る。
取材が終わった一区切りに、小さなご褒美をもらったような気持ちになった。
古民家カフェ『deux chats(ドウシャ)』
薬膳料理のランチでした。
レモングラスの入ったすっきり生ハーブティにホッとしました。
ふと見ると、真っ白い花が。
スマホに映った影の方が、横から観た立ち姿よりもくっきり見えていました。
そちらは、古民家カフェが多いのですね。
お庭の手入れも、行き届き、調度品なども風情があって、素敵なお店が最近、増えましたね。
再利用も盛んですね。
スマホに映りこんだお花。
食卓にさっと、添えられた花も、そのお店のセンスですよね。
お料理に加えて、大切なポイントです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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