スーパーの店頭で、受験生向けの応援グッズを見かけることが多くなった。

たいていは駄洒落で、だが駄洒落もこと受験ともなると「験担ぎ（げんかつぎ）」と言葉を変える。キットカットで「きっと勝つ」で始まった合格祈願お菓子の数々。個人的にはシンプルな「うカール」が好きだな。

我が家にはもう受験生はいないので、これも季節の風物詩のひとつかと通り過ぎるだけだったのだが、それとは知らず購入してしまった。

鍋に入れようと手にとった、舞茸である。

「あったまいぃたけ！」と可愛らしい合格だるまが描かれたラベルのその舞茸。栄養のある舞茸を食べて、頭がよくなる（事実確認は・・・？）と、結果発表で「あった！」と喜ぶイメージとを重ねた験担ぎで名づけられたらしい。

駄洒落は大好きだが、これはなかなか思いつかない。参った、け。とつぶやき、対抗してみる。

鍋にはいつもシメジやエノキを入れるのだが、町内産の椎茸とあわせ、気分を変えてと入れた舞茸。火が通っても歯ごたえがしっかり残っていて、寄せ鍋のなかでもがんばっていた。肉も魚も美味しいけれど、舞茸も負けてはいない。

さすがは、舞茸。栽培されていなかった頃には、山で舞茸を見つけると喜んで舞い上がったことから名づけられたという説のあるきのこである。

ところで舞茸は、わたしの口癖にも似ている。

「まっいいたけ」

鍋の季節は、これから。シメジはなくても、まっいいたけ、ってことで。

合格だるまちゃんと、その周りの舞茸たちがまた可愛い～。

寄せ鍋です。いろいろ寄せました。鶏もも肉、銀鱈、牡蠣、帆立、つみれ。

白菜は年末に５個いただいて、楽しんでいます。

やっぱり冬は鍋ですな。温まります。

受験生のみなさん、栄養たっぷりとってがんばってください。