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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

茂倉ウリ

早川町で百年以上前から栽培されているという胡瓜の在来種「茂倉ウリ」なるものをいただいた。「もぐらうり」と読むそうだ。茂倉(もぐら)地区で栽培している胡瓜なのだとか。

富士吉田と同じく、県内でも遠い、よく知らない町だ。

 

いただいたのは、行きつけのクリーニング店で、おばちゃんとは仲がいい。

野菜をいただいたり、手作りマスクをお返しにプレゼントしたりしている。

末娘が小学生だった頃は、よく一緒に行った。

「ほんとにまあ、可愛いじゃんねえ」

などと100円玉を握らせてもらったり、大きなソフトクリームをくれたりするものだから、娘もついて来たがった。

あの頃は、ミニチュアダックスフンドが店にいて、それもまた楽しみのひとつだった。

我が家で飼っていたびっきーは、末娘が5歳のときから飼い始めたからか、彼女は妹のような扱いを受け、遊びたがるけれど言うことを聞かなかったからよけいに可愛かったのだろう。

 

今はその犬たちも天国へ行き、末娘も東京で働いている。

いつのまにか、時間は流れていた。

「これ、胡瓜なんですか? 珍しい!」

「でしょう。浅漬けにするよいいよ。水分が多いから、塩味濃い目にね」

マスクをしながら、それでもちょっとでも立ち話ができる場所があるというのはいいものだ。

胡瓜には見えない黄色っぽい土色の茂倉ウリ。上下は切り落としてありました。

メロンの種みたい。切ると瑞々しいです。

教えてもらった通り、種を取り除いて皮を剥き、浅漬けにしました。

きれいなウリですねえ。

納豆オムレツの朝ご飯に美味しくいただきました。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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