夏に通い始めた、金継ぎ教室。
ぎっくり腰や首を痛めたりで休みがちになったが、ゆっくりペースで通っている。
半年経ち、ようやくひとつ、できあがった。
飲み口が、小さく欠けたマグカップだ。
金継ぎ教室には、たいてい2パターンの生徒さんがいるという話を聞いた。
使っている気に入った器を直したい人。
金継ぎに憧れる人。
後者には、わざわざ器を割って持ち込む人もいるという。
わたしは確実に前者で、欠けた器を黙々と修繕している。
通っている金継ぎ教室は、前者の人が多いように思う。
器を大切に使いたい。欠けたからといってすぐに捨ててしまうのはもったいない。
そんな気持ちは人が持つごくごく真っ当なもので、あらためてSDGsだとか考えるほどのことではない。
当たり前に自分のなかに湧き出る気持ちで、続けていけたらと静かに思う。
これが最初に金継ぎしたマグカップです。
飲み口の部分が、わずかに欠けていました。模様のグリーンとなんとなく色を合わせて仕上げました。金ばかりではなく色漆もいろいろあり、白と青を混ぜて作った水色でしたが乾くとまた色が変わります。
仕上がりはまあまあですが、ふたたび珈琲を飲めるようになったことがうれしい。
悪戦苦闘中の片口。かなり粉々に割れていました。
この赤は「べんがら」という色で、このままでも使えるんですが、仕上げの色を迷っています。金か銀か錫(すず)などを全体ではなく一部に飾るのもいいかな。
こんにちは~。
金継ぎの記事がアップされていてその後どうなったのかな?
と、思っていましたが、出来上がるまでに半年もかかるんですね。
色漆というものも初めて知りました。
金継ぎと言うと金粉や銀粉で色を付けるのかと思っていましたが奥が深そうです。
片口がその後、どのようになるのか楽しみにしています。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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