九州土産の高菜を、たくさんいただいた。
プレーンな「高菜漬」と、刻んだ「ごま油高菜」「辛子高菜」と3袋。
どれも身体に優しいライトな塩っ気で、ご飯にたっぷりのせて食べられる。
日々朝餉に口にしていると、「高菜って、こんなに美味しかったっけ?」とイメージが変わるほど。なにせ口にしたのも久しぶりのお漬物だ。
十代の頃、バイトしていた喫茶店で(その頃はカフェなどとはいわなかった。すでに40年前である)、ランチに高菜炒飯を出していたのを思い出して、作ってみた。
材料は、刻んだ葱、卵、さつま揚げと高菜漬だ。
ネットレシピでは見つからなかったが、さつま揚げを入れていた。
オーナーが九州出身だったから、さつま揚げ。そして知らなかったが、高菜漬は福岡県瀬高町の特産なのだそうだ。
そんな九州的炒飯の味は、思い出そうとしても思い出せなかった。
ただ、辛かったような気がすると辣油を入れてみた。
喫茶店で出していた高菜炒飯の高菜には、唐辛子が利いていたのかもしれない。
味つけは、塩、鶏ガラスープ、粗挽き黒胡椒、辣油のみだ。醤油を入れようかと思ったら、高菜の塩っ気でじゅうぶん味がついていた。
なつかしい味だった。
まったく思い出せなかったくせに、なぜかなつかしさだけが口のなかに広がったのであった。
3種類も! まずは「ごま油高菜」を開けて、毎朝楽しみました。
優しい味なので、たっぷりのせて。
シチューの残りの朝ご飯にも。
高菜炒飯には、プレーンな高菜を刻みました。
辣油を利かせて、ピリ辛風味にしました。
一緒にいただいた「博多ごまさばのたれ」は、鰺のお刺身にかけて楽しんでいます。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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