じつに20年以上、家で宅配ピザを食べたことがなかった。
20年という月日は、ここ明野に越してきてからずっと、ということだ。
そう。
田舎過ぎて、隣りの韮崎市にあるピザ屋の宅配範囲に含まれていなかったのである。そのうちそのチェーンのピザ屋は、店じまいしてしまった。
それが市内の武川町に出来た「StandardPizza」は、北杜市全域に配達してくれるという。
「ほんとに来るかな?」
「期待しすぎない方がいいよね」
夫とこそこそ話していたのは、いろいろ裏切られてきたからだ。
下水道も「全村完備されました」と広報で報告されていたので、役場に問合せすると「集落から離れた場所にある一部の地域を除いて」の全村完備だった。
ケーブルテレビも、10年以上待てど暮らせど範囲外のまま。ようやくやってきた頃にはオンデマンドが発達し、必要なくなっていた。
しかしピザは、期待を裏切ることなく、本当にやってきた。待てば海路の日和ありだ。
20年待ち届いたピザは、とてもとても美味しかった。
次は、何味にしようかな~うふふ、夢はふくらむ。
来た~、うれしい♩ きっかり5分前に届きました。
わーい、ほっかほか! 「バジルシーフード」と「自慢のエビマヨ」をハーフ&ハーフで。
サイドメニューのアンチョビポテト。
大根サラダだけ作って、お手軽美味しいディナーでした。
20年越しの宅配ピザ。
届いて、良かったですね。ハーフ&ハーフって、いいですね。
どちらも、とても美味しそうです!
子供たちが小中ぐらいでしょうか。
時々、日曜日のお昼などに、宅配ピザを頼みました。
上手い具合に、チラシが郵便ポストに入っていて、「頼んで~頼んで~」という子供たちの要望に、私はついつい負けてしまうのです。結構、高いお昼になるのですが、喜ぶ子供たちの顔を見ると、まあいいか・・と思っていたことなど、思い出しました。
この時節、テイクアウトは助かりますね。
宅配ピザは大忙しでしょう。偶然かも知れませんが、帰り道、2台連なった宅配ピザのバイクを見かけましたよ。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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