庭にふきのとうが出てきたので、夕食に天麩羅にしようとひとりで摘んだ。
このところちょっと疲れた顔をしている夫が、喜ぶだろうなと思ったからだ。
早い特急に乗れたとLINEがあり、駅まで迎えに出るとちょうど陽が暮れるところだった。美しい夕焼けを見たのは久しぶりだった。
この時間に帰ってくる夫が見せてくれたのかな、と考える。
駅に着いた頃には、もう陽は暮れていた。
若い頃は、こんなふうには思えなかったなと、振り返る。
わたしだって疲れてるのに、とか、もっと手伝ってくれてもいいのに、とか、主婦だってもっと自由に出かけたいのに、とか、自分の主張ばかりだった気がする。だから、もちろんケンカばかりしていた。子どもが小さい頃の夫婦は、みんなそんなものなのだろうか。
芽を出しこれから伸びていくふきのとうと、最後の美しさを放ち暮れていく夕日と、わたしたちは、その中間に立っているのかも知れない。いや、夕暮れの方がたぶん近いところにある。
だからこそ、ひとりの時間を楽しく過ごせる人になりたい、と思う。そして、夫と一緒にいる時間もまた楽しめる人でありたい、と思うのだ。
手入れをしていない庭に出てきたふきのとう。
家の前の坂道を下ったところ、いつもの道です。
だけど、夕焼けは”いつもの”ではない美しさ。
ふきのとうは、3個ずつ食べようと6つ摘みました。
春の苦味に感謝しつつ、いただきました。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
こんばんは。
なんてきれいな夕焼けでしょう。
このような場に居合わせると幸せな気分になりますよね。
さえさんと同じく若いころは私もそうでした。
帰りもかなり遅かったので喧嘩もできず、ストレスたまる一方でした。
そう考えるといまは少し自分にも余裕がでてきたのかもしれません。
というよりもわがやなどさえさん御夫婦より少し年齢がいっておりますから、
体が心配になってきます。
でも家族だからなるべくのんびりと楽しく暮らしたいと思っています。
蕗の薹のてんぷら美味しかったでしょう。
hanamomoさん
夕焼け、綺麗でした。
最近いつもこの時間、家にいることが多かったんだなって気づきました。
今日は、外に出て眺めました。
ほんと、幸せな気持ちになりますね。
hanamomoさんでも、やっぱりストレスありましたか。でもあの頃、ぶつかってた分今思いやりあえるようになったところもあるかも知れないなあとも思います。
わかります。からだのこと心配な年齢に入っていますから。
のんびり楽しく、がいちばんですね。
ふきのとう、美味しかったです♪
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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