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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

ユリはゆっくり咲いていく 

今、庭のテッポウユリが、次々と咲いている。

次々ととかくと、日々いくつもの花が開いているように思われるかもしれないが、そうではない。大輪の真っ白い花が、日に1つ、あるいは2つ開いていく。

きのう咲いていたのは4つで、いちばん最初に咲いた花は、花びらを落とした。

 

細長い蕾を最初は空に向かうようにつんと伸ばしていたのが、次第にその重さに耐えられなくなったというようにうつむき始める。

そしてその蕾を、1週間から10日ほどかけて少しずつ大きく育てていく。それから、ゆっくりと咲いていくのだ。

朝、開きかけた蕾を見つけて、どのくらいの時間をかけて咲いていくのか写真に収めてみることにした。

見つけたときにはすでに白く花びらも一枚ずつ離れていた。蕾はかたく花びら同士をくっつけているので、もう花になったと言ってもいい。しかし、そこから10時間ほどかけて、テッポウユリは、ゆっくりゆっくりと咲いていった。

天気によっても左右されるのかも知れないが、特別に暑かったり冷え込んだりしたりはしなかったから、この時期の平均的気候だったと言えるだろう。

 

人の時間と花の時間は、こうも違うものかと感心させられた。

そして思った。人間は、時計に左右され過ぎているんじゃないかと。

仕事、家族、人との約束ごと。時計がないと、もちろん暮らしていけない。けれど、もともと自分自身のなかにある時間の速さは、ひとりひとり違うはずだとわたしは思っている。

時計を忘れた時間のなかで、自分の時間の流れ方にそっと心を傾けるのもいい。たとえば、ゆっくりと咲いていくテッポウユリに微笑みかけたりしながら。

忙しい時間のなかに置き忘れたものが、ふと見つかりそうな予感がした。

CIMG137624日の蕾は、たぶんこのくらいだったはずです。次の写真から同じ花で観察。

CIMG138225日午前7時25分。庭に咲きかけたテッポウユリを見つけました。

CIMG1394午後0時41分。だいぶ開いてきました。

CIMG1406午後3時9分。花びらを反らせて形を整えていくように見えます。

CIMG1407夕方5時38分。夕立に濡れながらも凛と咲きました。

CIMG1420翌朝9時7分。ずっと咲いていた花みたいなベテランの風情を感じます。

 

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  1. ぱす より:

    おはようございます。
    清楚な百合ですね。
    百合はつぼみが膨らんでからは、今日か明日かとじれったいほどに。十分に膨らんで一気に開花しますね。
    で、だんだん羽を広げるようにありたっけの力で、満開!この夏も楽しませてもらいました。

    毎年百合に会えるのが、ささやかな楽しみです。

    • さえ より:

      ぱすさん
      おはようございます♩
      清楚なユリでしょう? この辺りにはたくさん咲いているテッポウユリで、種を蒔いたわけでも球根を植えたわけでもないのに、どこからか飛んできた種が毎年花を咲かせてくれるんですよ~
      ぱすさんのお庭にもユリが咲いていましたね。
      今回力強い開花のあいだにも10時間もかかると知って、ますますテッポウユリが好きになりました♡

PROFILE

プロフィール
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

 

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

 

『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

随筆かきます。

 

依頼はメールフォームからお願いします。

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