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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

名前を知るということ

ずっと以前から庭に生息していた植物の名を、初めて知った。

サルトリイバラである。

 

玄関の石垣に勝手に生えてきたこの植物は、棘がある。雑草だからと抜こうと思って、何度指を傷めたか。そのうえ茎が硬く強い。

イバラと聞けば、なるほどと納得する。バラは低木である。勝手に生えている野バラも雑草だからと素手で抜けるようなヤワな奴ではない。

「まん丸い葉っぱをしているくせに、バラだったとは」

しかし、名前をとっかかりに調べれば「ユリ科」だとわかった。名前がそうでも「バラ」とは言い切れないようだ。さらに調べると、見たことのある蝶、ギザギザの羽を持つルリタテハの幼虫が食べる葉であることがわかった。

「ここで育ったのかあ」

いつかルリタテハが舞っていた空を見上げる。感慨である。

そして、関西では柏餅の柏葉の代用としても使われる葉だとわかった。

 

抜くのが容易ではない棘のあるただの雑草は、名前を得てわたしのなかに入り込み、心の片隅にルリタテハとともに静かにとまり、居場所をつくった。

通勤途中でいつも会う人と笑顔を交わし、偶然から名前を知ったような感じだ。新しく出会い、これから親しくなれそうな、そんな予感がした。

CIMG7949よく見ると、可愛らしい葉っぱです。

CIMG7951玄関の石垣に、強く強く生息しています。

CIMG7955階段の真ん中にも、出てきちゃって。スズランもだけど。

CIMG7957タチツボスミレを植えたところにも、遠慮することなく(笑)

 

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CIMG2876

PROFILE

プロフィール
2016-10-02-11-07-59-1
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

 

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

 

随筆かきます。

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