よく晴れたきのうの日曜日、煙突掃除をした。
煙突は、薪ストーブの上につける室内部分から、室外へつながっている。外の部分は、壁から突き出し直角に曲がり上へと伸びている。その曲がった部分を外して煙突ブラシを入れ、煙突の先までついたすすを落とす。室内部分は取り外し、庭でやはりブラシを入れてすすをこすり落とす。
毎年この時期に行う、季節の行事だ。
煙突掃除をして、ようやく安心して薪を燃やすことができるのだ。
ところで今年は、てっぺんの煙を出す口から、すすがほとんど出なかった。
「つまってるのかな?」
夫が下から覗くと、光は見えるという。一応梯子は架けてあるが、危険なので登らないようにしている。煙突のてっぺんがどうなっているのかはわからない。
「まあ、燃やしてみればわかるだろう」
18年、毎年同じことをしているのだが、その年によってすすの量も違うし、つまり方も違う。不思議なようで、当然のことだとも言える。
薪は、すべていただきもので、いろいろな木がある。
「林檎畑をひとつつぶすから、木を切りに来てくれないか」
などと頼まれることもあり、庭の木を切ったからといただくこともあり。毎年どこからか、声をかけていただいている。ありがたいことである。
林檎、クヌギ、ナラ、梅、桜、葡萄、桑、その他いろいろな木を薪にして2~3年寝かして乾かし、燃やしている。ヤニが出る松以外なら、何の木でもOKだし、乾燥の仕方もその年の気候によって違う。同じ林檎の木だって、重さも太さもみんな違う。よく燃える木もあれば、そうでない木もある。
火の形も、雲の形と同じく、同じということはないのかも知れない。
薪を燃やし、火のある生活を楽しむ季節がやってくる。
サンタさんが入れるような煉瓦の煙突ではありません。
外して掃除しているのは、煙突の室内部分です。
真っ黒いすすが、いっぱい出てきました。
活躍したのは、この煙突ブラシ。まっくろくろすけっぽい!
きれいになった煙突を取りつけて、きれいに拭きました。
薪は今年も豊作でした。置くところに困るくらいあります。
もうすぐ、冬が来るね。けろじ、まだ眠くならないの?
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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