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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

落ち葉の下から

隣りの林から降ってきた落ち葉を、少しずつ片づけている。

ちょうど玄関の前が吹き溜まりになっているのだ。

まずそれをかき集め、隣りの林との境界線まで運ぶ。それから、石垣に溜まった落ち葉をかき出した。

 

すると、石垣のあちらこちらから、スミレの葉が顔を出した。

最低気温が零下となり、すでに枯れて眠っているかと思えば、まだ濃い緑の葉をつけている。落ち葉の布団をかぶり、ぬくぬくと眠っていたようだ。

その姿を見て、パッと胸のなかに花が咲いたような気がした。しかし。

「落ち葉、かぶったままの方がよかったのかな?」

ハナミズキを剪定中の夫に言うと、首を振った。

「落ち葉がなくなったらなくなったで、考えるだろ」

たしかにスミレは強く、毎年少しずつ増えている。

 

空気は冷たいが、久しぶりに陽を浴び風に触れたスミレたちは、気持ちよさそうに伸びをしているようにも見えた。

生きていくために、凍った冬、自ら水分をとることを拒み、葉を枯らしていく木々たち。スミレもまた、そうして春まで眠るのだろう。

どんな夢を、見るのだろう。冬の初めに陽の光を浴びたことを、風に吹かれたことを、思い起こすこともあるのだろうか。

CIMG4807約1時間ほどで集めた落ち葉です。汗かいた~

CIMG4811落ち葉の下から顔を出した、タチツボスミレの葉っぱです。

CIMG4809庭のあちこちに咲いていたのを、玄関の石段に集めて植えたので、ここにもそこにも顔を出していました。

CIMG4815いっぱい集まっているところもあります。

CIMG4813狭いところでがんばっている子もいます。

CIMG4872まだまだ葉っぱが散らばった玄関側の石垣です。

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CIMG1869

PROFILE

プロフィール
2016-10-02-11-07-59-1
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

 

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

 

『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

随筆かきます。

 

依頼はメールフォームからお願いします。

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