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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

青空が広がっていく

雪が降るという予報通り、夜半に雪が舞い、雨に変わった。

その翌日。きのうの朝は、どんよりとした曇り空で、我が家も濃い霧に包まれていた。

雑用をこなす1日。

霧が晴れた頃、処々用事を済ませるべく車を走らせた。

ふっと小さな青空が見えた。まるで、雲がぽっかり浮かんでいるかのような形の空が、逆に覆いつくされた雲のなかから見える。

その可愛らしい空にちょっと幸せな気持ちになりながら、順々に用事を済ませていく。2時間ほどかけて所用を済ませた頃には、一面に青空が広がっていた。

 

柚木麻子の短編連作『伊藤くん AtoE』のなかの一文を思い出す。

「俺、昔、新大久保のファミレスでバイトしてたんですけどね、厨房とフロアをひどい時は二人で回さなきゃいけないような人手不足の店なんですよ。すごく混む日はとてもじゃないけど回らない。客に早くしろ、と怒鳴られて、テンパってミスも続く。そして、崩壊がやってくるんですよ」

「崩壊?」

「テーブルには汚れた皿がいっぱい。厨房も洗い物でいっぱい。入店した客を通そうにも、出す皿もないし、どの席にも案内できない。完全なる飽和状態。でも、その崩壊を立て直す方法っつうのが、たった一枚の皿を洗うことだったりする。一枚の皿を洗うことで停止していた歯車がゆっくりだけど、回りだすんですよね……」

雲の窓が開いた小さな隙間から、青空も、やがで見渡すこともできないほど大きく広がっていく。

慌ただしく、キャパ越えになることも多い師走だが、今日も、目の前のお皿一枚から片づけていこう。

処々の用事を済ませ、帰り道にカメラを構えた頃には青空が広がっていました。

定点観測地点から見た八ヶ岳は、木枯らしを吹かせる雲を頂に乗せて。

雲のなかでは雪が降っているんだろうなあ。

南アルプス連峰甲斐駒ケ岳も、雲にまみれていました。

そしてこれは今朝。雲が晴れると赤岳が真っ白に! 我が家の2階から見た八ヶ岳です。

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PROFILE

プロフィール
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

随筆かきます。

 

依頼はメールフォームからお願いします。

I answer only Japanese.

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