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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

「雨水」の頃

きのうの朝、夫の出勤に合わせて5時半に起きると、部屋が薄ぼんやりと明るかった。零下の朝だったが、冬至からふた月ほど経つ。立春もとっくに過ぎた。陽が昇る時間がずいぶんと早くなったのだ。

新聞をとりに行くときに真っ暗ななかポストまでそろりそろりと歩かなくてもよくなり、出かけるときに玄関の灯りもいらなくなった。

暖冬=大雪かと心配もされたが、5年前に大雪が降ったバレンタインデーももう過ぎた。

「春に向かっている」

ひとつひとつに、実感する。

 

そして、久しぶりに空の写真図鑑のような本『空の名前』を開くと「二十四節気」の2つ目「雨水(うすい)」の頃だと知った。今年2019年は、本日19日から「雨水」となるそうだ。

雪が雨に変わり、雪や氷は溶けて水となる。忍びよる春の気配に草木が蘇る、の意味ですが、雪国の雪はいまだ深く、関東地方など太平洋側に雪が降るのはこの時期です。

まだまだ雪は降るのだろうが、きのうは「雨水」の意味そのままに、八ヶ岳の雪が午後にはほとんど解けていた。

 

『空の名前』の「雨水」の説明のあとに、短歌が一首あった。

君がため春の野に出でて若菜つむ我が衣手に雪は降りつつ(光孝天皇)

春は少しずつ、やって来ている。

きのう午前7時過ぎの八ヶ岳。

最高峰赤岳は、白く雪を頂いています。

冬至の頃にはまっすぐ八ヶ岳の方に伸びていたわたしの影も、端っこに。

ところが午後。15時過ぎです。

雪はほとんど、解けていました。

 

☆『空の名前』についてシミルボンで連載しています。『空を眺めて』

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  1. 彩夏 より:

    こんにちは。甘草屋敷の記事を読んでコチラのブログを知りました。私の実家から近いので懐かしくなりました。
    雨水にお雛様を飾るとイイ!という話がありますが、ウチの方は4月3日がひな祭り~その後信玄さん~だったので、なんだそりゃ、と聞いた時には思いました。
    市町村合併で山梨市になってしまったのですが、MAKIOKAにも足をお運び下さいませ。
    また楽しみに読ませていただきます。

    • さえ より:

      彩夏さん
      コメントうれしいです♩ありがとうございます。
      ご実家が甘草屋敷のお近くなんですね。
      そうそう。雨水にお雛様を飾るといいっていうみたいですね。
      わたしは20年ほど前に山梨に越してきましたが、娘たちがいる頃はやっぱりこの時期にお雛様飾っていました。山梨は4月3日がひな祭りだと、後になって知りました。
      牧丘にお住まいなんですね。山梨市は、山梨のなかでも果物が美味しいところですよね。
      まだまだ山梨のこと、知らないことのほうが多くって。ぜひ教えてください。
      ありがとうございます♡

  2. hanamomo より:

    こんばんは。
    >君がため春の野に出でて若菜つむ我が衣手に雪は降りつつ
    この歌好きです。
    今日は雨水でしたね。
    少し前からこちらでも雨が降り始めました。
    雪が雨にかわり、そしてまた時々雪が舞い、少しずつ春に近づくのですね。

    日が長くなりましたね。
    後10日で2月も終わりますね。

    • さえ より:

      hanamomoさん
      こんばんは♩
      わたしもこの歌好きです。
      春まだ浅い季節と恋心。いいですよね~
      こちらは1日雨でした。雪が少なく夏の水不足が心配されているので、山に雪が積もってくれているといいなあと思います。
      秋田は、まだまだ雪が降るんでしょうねえ。
      ほんと、2月もあと10日ですね。

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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