今年は、トトロの季節がずいぶんと長い。
梅雨の頃を、「トトロの季節」と呼ぶのは、アニメ『となりのトトロ』の風景であちらこちらに咲いていたヤブカンゾウが、日々花を咲かせているからだ。
わたしにとっては、トトロの季節到来を教えてくれる花である。
舞台は埼玉の狭山だそうだが、昭和30年代にはここと似たような田舎だったのだろう。
田畑広がるその畦に、点々と咲くオレンジ色のヤブカンゾウの花。
雑草のなかに伸びるその百合のような八重の花は、朝咲いて夕方にはしおれてしまう。1日しか咲かないことから、英語では「デイリリー」と呼ばれる種類のひとつだ。
代表的な花言葉は「憂いを忘れる」とあり、パッと咲いてパッと散るからかと思えば、違っていた。
中国では「忘憂草(ボウユウソウ)」とも呼ばれ、花を食べると気持ちが晴れる効能があるからだという。鬱々とした梅雨に咲くヤブカンゾウを食べ、むかしの人も気持ちを奮い立たせていたのかも知れない。
アニメを観て、花や植物に季節を想像したり、その花を調べたりするのも楽しい。これも田舎で暮らす特権だろうか。
道端に咲いていたヤブカンゾウ。
ほかの雑草たちと、会話しているみたい。
こんなに咲いているんだけど、1日でしおれちゃうんだね。
梅雨空の田んぼ。稲が青々と育っています。
散歩から帰ると、玄関に胡瓜が置いてありました。
そうなんですか~
となりのトトロも何度か見ているけれど、ボーっと見ているんでしょうね。
花が咲いているとか季節とか、全く覚えていなくて、見ているようで見ていない?
忘れている部分も多いんだと思います。
そう言えば、傘をさしてバスを待つシーンがあるので、梅雨?
あ~、夏のシーンもいっぱいありましたね。
そうなんですね、トトロの季節なんですね。(^^♪
モデルの舞台もちゃんとあるんですね!
「耳をすませば」は見た時、なんて素敵な街と思って、熱心に調べたことがあったけれど、
アニメも季節や景色をもっと観察しながら見ると、もっと楽しめますね~
トトロもそう感じながら、もう1度見たくなりました。
さえさんのお宅独自の名前の季節、ほほえましく感じました。
『トトロの季節』いいですね。
実は先日少し郊外まで行ったのはこの花を探したかったからなのです。
なかなか見つからず、とうとう一本も見けられず終わりました。
以前は我が家の庭の片隅にもあり、お隣の庭にもあったのですが、先日業者が着や草を全部刈ってしまい、丸坊主になりました。
たった一日でくるりと傘をすぼめてしまう草花ですが、この朱色が涼しげで大好きです。
これからトトロを見てみます。
こども達と一緒にみたアニメはトトロとラピュタかな?
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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