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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

ピンクのシクラメン

チャイムが鳴って出てみると、久しぶりに会う友人が立っていた。

上の娘が小中と同級生だった男の子のお母さん。ママ友である。同じ時期に越してきたこともあり、ヨガ教室で一緒になったりもして、娘たちが成人してからもおしゃべりする機会があったのだが、このところご無沙汰していた。

「年末になって、急に思い立って」

そう言って、小さな鉢植えを差し出す。

ピンクのシクラメンだ。

「高校生たちが育てたシクラメンなんですって。そう思いながら見ると、ちょっと気持ちもほっこりするかなと思って」

「えーっ、こちらこそご無沙汰しちゃってたのに」

玄関先で、互いに3人いる子どもたちの近況などをしばらくしゃべった。

 

シクラメンもうれしかったが、思い出して立ち寄ってくれたことの方がずっとうれしかった。

年が明けないうちに、そう思っていることはみなたくさんあるはずだ。そんななか気にかけてくれていた。それだけで、じゅうぶん温かな気持ちになった。

可愛らしいです。キッチンに置いています。

ピンクのシクラメンの花言葉は「憧れ」「内気」「はにかみ」だそうです。和名は「カガリビバナ」そう言われるとかがり火のようにも見えますね。

COMMENT

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  1. ぱす より:

    気にかけて寄ってくださったこと。
    思いがけなく、お花を届けてくださるなんて、嬉しいことですね♪
    高校生が育てたシクラメン。
    大切にしようって、思いますよね。

    ずいぶん、年の瀬もせまり、慌ただしくなってきました。
    今年のうちに、思い立って・・・そういう思いってありますね。
    いいおつきあいですね。

    • さえ より:

      ぱすさん
      ほんと、うれしかったです♩
      高校生が育てたシクラメンっていうのも、思いもよらないことでした。
      年の瀬。何もなくても慌ただしいですよね。
      そんななか、思い立って来てくれたのがうれしかった。
      来年は、ランチでも誘おうかなと思っています。

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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