以前調べた花なのに、すっかり忘れている。ということがよくある。
夫と散歩していて、花の名前を聞かれたが、うる覚えだ。
「たしか、センニンソウだったような」
ここまで思い出せれば、まだいい方か。
翌朝、人生の先輩である尊敬する友人の日記を覗くと、同じような花の写真が掲載されていたが、わたしが見た花とは葉の形が違っている。さっそく調べてメールした。
「葉先が割れてないから、ボタンヅルだと思います」
ボタンヅルとセンニンソウは、とてもよく似た花で、葉で区別するのだとネットで読んだ。
「名前の通り、ボタンヅルの葉はボタンに似ている」
その記載を見て、葉先が割れずつるりと丸い方がボタンヅルだと思いこんだのだ。
しかしよくよく調べると、葉先が割れている方がボタンヅルだった。牡丹の葉に似ているからと名づけられたらしい。
ボタン違いだった。服のボタンだと思うなんて、まったくわたしらしくて笑える。
6年前にもブログにかいていたにもかかわらず、その記憶は曖昧で霧のなかだった。
「逆でした。わたしが見たのがボタンヅル。そちらの写真はセンニンソウでした」
友人へのメールを再送し、いいな、センニンソウ。と思う。
花が枯れたあと、仙人のように髭を長く伸ばす姿を一度見てみたいと思っていた。
ボタンヅルもセンニンソウほどではなくとも髭を伸ばすらしいが、散歩道は道路整備で毎年ちょうど花のあとには駆られてしまう。道作りをする方には感謝しているが、髭を見てみたいとも思わずにはいられない。
髭は、いつ頃伸びるのだろうか。
散歩道に咲いていたボタンヅル。
そろそろ終わりですが、まだ蕾もあります。
これは6年前にガラケーで撮った写真です。けっこう綺麗に写っていますね。
こんばんは。
今日は暑くて日中はエアコンを入れていたのですが、夕方になり、日がおちると急に涼しくなり、今は虫の声を聴きながら窓を開け放っています。
ボタンヅル、線路沿いに咲いていた見事な花を見たことがあります。
古い藍染めの大鉢にみずをいれて蔓を丸めながら生けたことがありました。
今は通ることもない道なのでどうなっていることやら。
センニンソウって見たことあったかな~。思い出せません。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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