きのうの朝は、富士山がきれいに見えた。

富士山がきれいに見えるといいことがありそうな気がする。特別な山だ。パワーを感じる。などなど、富士山大好き、という人はけっこう多い。なんとも美しい山だなあと、わたしも思う。

山梨、静岡にまたがっていることから、富士山論争は昔から続いているらしい。

表だ裏だ、どちらから見た富士山が美しい、千円札に印刷されているのは山梨側から見た富士山だ、海と富士山のコラボは静岡側からじゃないと見られない、なーんていろいろ言い分はあるようだが、もちろん富士山は誰のものでもない。まあ、それもこれも富士山が愛されているからこそ起こる言い合いなのである。

「愛されているんだよなあ、富士山」

日本一高いこと。美しい形状。安定感。シンボル的要素。

富士山が愛される理由は、数多くある。しかしそのなかでもわたしが昔から着目していたのは、その名だ。「ふじさん」なんだか人の名前のようではないか。

この名に親しみを感じ、レンズ雲の帽子をかぶっているときなど、ぽんぽんと頭を叩いて「お、ふじさん、今日はお洒落しちゃって」なんて声をかけてあげたくなるのは、わたしだけなのだろうか。

まっ、わたしだけだっていいんだけど。

「もしかすると、八ヶ岳だって鳳凰三山だって八ヶ岳さんとか鳳凰三山さんと呼ばれるようになれば、形さえも変えていくんじゃない？」

などと、雪をのせた富士山とこっそり話した。

朝７時の富士山です。韮崎に向かう農道から撮りました。

アップにすると、こんな感じ。雪、だいぶ積もりましたね。

やっぱ美しいなあ、山梨側から見た富士山は(笑)

朝日が、富士山を照らしていました。