庭のコブシの木が、花を咲かせた。
数えると、蕾も合わせて8つある。
植えてから、春を迎えるのは3回目。最初の春には2つだけ花を咲かせたが、去年はひとつも咲かなかった。そして今年。ようやくしっかり根づいたのだとうれしくなる。
北原白秋が作詞した「あの頃」は、辛夷(こぶし)の花が咲く3月の終わりから散っていく4月の初めを歌っている。
あの頃
辛夷の花の咲く蔭で
一人は編物してました
一人は刺繍をしてました
誰かは童話を読みました
辛夷の花の散る頃に
一人はお嫁にゆきました
一人は教師になりました
誰かは田舎で死にました
辛夷の花の咲く頃は
みんなが笑っておりました
みんなが歌っておりました
みんなが夢みておりました
コブシの花が咲く早春のこの季節は、出会いと別れ、終わりと始まりの季節なのである。
白いハンカチみたい。
頼りなげに咲いています。
空に向かって咲くコブシ。
堂々と咲くコブシ。花びら8枚なんだね。
ちょっとピンボケの蕾。
まだ若く細い木です。
すぐ近くには、水仙も咲いています。
桜の若木も、ちらほら花を咲かせて。
ふきのとうも。どこに隠れていたんだよ~
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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