きのうは久しぶりに、山が青く見えた。
ふと、なぜ山は青く見えるのだろうと疑問に思い調べてみた。
すると、空や海が青く見えるのと同じ理由だということがわかった。
わたしがいる場所と山との間には、あたりまえだが空気がある。その間の空気層のなかを通っていろいろな色の光がわたしのもとへ届くのだが、色によって波長が違う。波長がいちばん短い青が、空気のなかでチリにぶつかり拡散し、目に入りやすいのだそうだ。
簡単に言えば、山との距離が遠ければ遠いほど、そのあいだに空気があればあるほど、空気中の青い光が目に入ってくるという仕組みだ。
「遠いんだな」と思う。
たしかにいちばん近い茅が岳は、木々の緑の色をしている。
空と同じ青に見えるくらい、わたしと八ヶ岳や南アルプス連峰、そして富士山のあいだには空気の層があるのだ。
空と同じ色になるほどに遠いのだと思うと、意味もなくワクワクした。
定点観測地点ではなく、同じ明野の少し高い道路から観た八ヶ岳。
まだまだ夏山の顔をしています。
南アルプス連峰も、すっきりとした顔を見せてくれました。
甲斐駒ケ岳。
オベリスクのある地蔵岳。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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