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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

ミステリーのなかでも人は”食べる”

読んだばかりの短編集『真実の10メートル手前』に、山梨が舞台になった話があった。表題作だ。

切なく胸が痛むミステリーだったが、それとは別に着目したシーンがある。

「僕はこの、特製ほうとうを」

「はい」

わたしはメニューの文字を指した。

「この葡萄豚テキのご飯は、煮貝の炊き込みご飯に変えられませんよね」

青年はボールペンを動かしながら、「はい」と答えた。

〈わたし〉は、ジャーナリスト太刀洗万智だ。煮貝は山梨の名物で、だが変えられないのならまあいいかと思う。しかし出された葡萄豚テキに添えられていたのは、煮貝の炊き込みご飯だった。彼女は、そこからひとつのヒントを得る。

「あなたは『はい』と答えた。あの場合に日本語で『はい』と答えれば、『はい、変えられません』と続くことになります。でも、実際には炊き込みご飯が来た。わたしも単純な間違いかと思いましたが、すぐに別の考えもできることに気づきました。たとえば英語なら、あの質問に『yes』と答えれば、続きは『you can change』でしょう」

日本人を巧みに装っていた彼が、外国人であることに気づいたのだ。

 

おもしろい。太刀洗万智、さすがである。

そして、それとは別に「煮貝の炊き込みご飯」食べてみたいなあと思った。山梨に暮らして19年目になるというのに、食べたことがない。美味そうだ。

そんなことをつらつら思いながら新宿駅で取材がてら買った『かいじ弁当』に、なんと「煮貝の炊き込みご飯」が入っていた。

「お~! 願えば叶う」ときもあるかも。わたしの場合、食べ物に限られるような気もするが(笑)

 

ミステリーのなかでも人は”食べる”のだ。

『特急列車ヘッドマーク弁当第七弾かいじ』です。

電車の前についているマークが、お弁当箱になっているんですよ~♩

豪華版! 右側の肉団子やらがのったその下に「煮貝の炊き込みご飯」が敷き詰めてあります。

 

☆『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ、更新しました。

【特急かいじ30周年記念『特急列車ヘッドマーク弁当第七弾かいじ』発売!】

 

COMMENT

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  1. hanamomo より:

    このお弁当美味しそうですね~。
    麦酒を買ってこのおかずをつまみ、そのあと美味しいご飯を食べたら完璧ですね!
    甲斐路・・・葡萄にもありますね。
    あのかいじの葡萄の色きれいでなんともいえませんね。

    ほうとう・・・・・自己流で作ったことがあります。
    美味しかったです。

    • さえ より:

      hanamomoさん
      ビールで駅弁をつまむ♪
      いいですね♡
      旅の醍醐味ですよね~でも新宿から乗ると家に帰るのに駅から車なんですよ~残念。
      かいじは甲斐路、甲府までの電車なのでついた名前なんでしょうね。
      ほうとう、イベントなどでは大鍋で炊いたのを食べたりしますが、普段は食べることはありません。
      ほうとう作りも未体験ですが、楽しそうですね♪

PROFILE

プロフィール
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

 

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

 

『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

随筆かきます。

 

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