子どもたちが帰って来ない年越しを何年か過ごし、今年は家を出て年を越そうと決めた。
では、どこに?
「もう一度、ポルトガルに行きたいね」
夫婦でいろいろ考えて、そんな話になった。
「リスボンを拠点に、アレンテージョに行こうか」
アレンテージョとは、ポルトガルの首都リスボンを流れる「テージョ川のかなた」という意味で南に広がるいくつかの街を指す。
コルク樫やオリーブ畑が広がる田舎町というイメージだ。
ポルトガルの、何にそんなに魅かれるのか。
石畳の街は、魅力的だ。
歴史感じるアズレージョも、美しい。
バカリャウ料理も、胸に沁みる味である。
坂の町であることに魅かれるのも、生まれた家もそうだったし、その後もなぜか坂の途中に住むことが多かったことを振り返ればよくわかる。
リスボンを紹介した『光の街、リスボンを歩く』には、こんなくだりがある。
観光の目的地を目指すだけででなく、ちょっと立ち止まって空を見上げ、テージョ川に反射する光を感じてください。それは他の都市では感じられない、リスボンだけの光です。
何にそんなに魅かれるのか。
もう一度歩いて、それを探してこようと思っている。
テージョ川を望む風景の表紙は、なつかしさをかき立てます。
☆明日から、ポルトガル旅レポ、スタートします。
「テージョ川に反射する光」「他の都市では感じられない、リスボンだけの光」楽しみです!
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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