『思わず考えちゃう』を、再読した。というより、ぼんやりと捲った。
ぼんやりするのにちょうどいい本である。
第1章「ついつい考えちゃう」では、「ストローの袋、くしゃくしゃ派? きっちりたたむ派?」を。
第2章「父だから考えちゃう」では、「幸せのインフレ」を紹介した。
第3章「ねむくなるまで考えちゃう」では、ヨシタケ氏いわく、もう少し深く考えすぎちゃおうということで、仕事のこと人生のこと幸せについてなどがかかれている。
思わず考えちゃったのは、東京でひとり暮らす32歳の息子のことだ。
東京のわたしの実家に新年の挨拶に行ったのだが、誘おうと電話をしても出ない。メールしてもそっけない是か非かのみの返事。もう7~8年はそんな具合だ。もちろん帰省もしてこない。
いったい何が彼をそうさせているのか。どうしたらいいのか。
考え始めると負のスパイラルに陥る。
ヨシタケ氏はかいている。
何か自分がやりたいことがあって、それができないっていうのは、大した悩みじゃないんですよ、多分。自分は自分でどうにかできるし、自分で目標は設定し直せる。
そうではなくて、自分のそばにいる人に、できてほしいことができないってときに、どう一緒にやっていくかっていうのが、実は一番難しい。
まさに、これだなあと思う。
相手のできないことによりそうっていうことが、多分、人として一番難しいことなんじゃないのかなって思いました。
わたしや夫と向き合おうとすることが、息子にはできない。それによりそうには、どうしたらいいのだろうか。
鍵がかかった心の部屋を開けるのって、自分でも思い通りにならないのは知ってはいるけれど。
こういうひとり机とシンプルな椅子、憧れます。
難しいよね、ほんと。
これもおもしろかった。こういうループにハマることってあるよなあ。
タコよんの雄姿も、ごらんあれ。
こんばんわ
さえさんから、息子さんの事をうかがうたびに、私も考えます。
お元気なご様子ですね。
そこは、まずは安心ですね。
いつか、きっと。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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