ふたたび、石田ゆり子のエッセイ集『Lily-日々のカケラ-』から、感じたこと、思うこと。
「見る」とか「想像する」「思う」とか、そういう手にとって触れることのできないもの、ファイルしたり保存したりできないものを、彼女はとても大切にしているように感じた。たとえば、こんなふうに。
人は目にしたものをコピーする力があると思うから、素敵だなと思う人を見て、その魅力を積極的に感じるのはいいかもしれません。わたしは、クローゼットにバレリーナの写真を貼っています。彼女の凛とし佇まいが美しくて、そういうふうにありたいなと思いながら毎日眺めています。
目にしたものをコピーする力、というのが、すっと胸に入ってきた。
また、たとえば。
人はその人が「想像したとおり」になると、わたしは信じているんです。だから、悪いイメージを持たないでほしいなと思います。ピンクの空気を吸っているイメージを持つといいそうですよ。薄いピンクって見ているだけで幸せになるでしょう?
ピンクの空気を吸っているイメージ、というのがとてもわかりやすく、石田ゆり子の少女的な部分を表している。そして、人は自分が「想像した通り」になるという言葉に、素直なまっすぐさを感じた。長く生きていると、なかなかそういうふうには思えないものだ。
本を閉じるとわずかに、ほんのわずかだが、周囲が明るくなったような気がした。目に映ったものが、すっと胸に届くくらいに。
妹は「りり」と呼ぶ、という石田ゆり子。兄と妹に挟まれた真ん中っ子です。
花屋で花を、一輪だけ買って飾るそうです。
少年のような一枚もありました。
愛する犬や猫たちに囲まれている写真もいっぱい。
凛とした晴れやかな笑顔が似合う女優さんだと思います。
☆『地球の歩き方』特派員ブログ、更新しました。
【美しい山水で育てた瑞々しい苺!『明野クリスタル15』~いちご狩り】
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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