「あ、撮り鉄さんたち」
韮崎駅へ向かう途中、線路沿い2か所で、三脚を立てたり大きな望遠レンズをつけたカメラを構えたりしている小集団を見かけた。
「新型スーパーあずさと富士山のコラボかな?」
富士山は3日ほど前の雨のせいか、雪化粧をさらに美しく際立たせていた。
「いいなあ」
そこまでカメラにも写真にもこだわってもいないくせに、そして撮り鉄スポットも知らないくせに、ちょっとうらやましくなる。
『地球の歩き方』のブログ特派員になって、2度、電車関係の記事を描いた。
【天空にいちばん近い列車『ハイレール1375(イチサンナナゴ)』に乗ってきました!】
【さようならE351系~よろしく!E353系『新型スーパーあずさ』乗車レポート】
そのとき初めて鉄道写真なるものを撮り、その魅力を知った。
電車の顔って、可愛い。自動車のような自己主張をはっきりと持った顔とは違って、寡黙な雰囲気がいい。線路の上を着実に走る、律儀で生真面目なところもいい。きちんきちんと時間を守る誠実さにも魅かれる。そのうえ、力強く速く走るのだ。
これまで興味のなかったものの魅力を知るきっかけに恵まれて、うれしい。インスタグラムで電車の顔を見るたびに、ときめいてしまうこの頃だ。
初代スーパーあずさを、東京駅でとったときの写真です。
新型スーパーあずさは、新宿駅で撮りました。
ピョンチャンパラリンピックの観戦に行ったときにも、ソウルからカンヌンまで乗った新幹線KTXも、ホームの端まで行って撮りました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。