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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

テスタッチョ市場

トラステヴェレのゲストハウスから徒歩10分ほどの川向こうに、「テスタッチョ市場」はある。

日本でも海外でも、どこへ行っても、市場を歩くのは大好きだ。

その土地らしさを感じられるのと、美味しいB級グルメがお手頃価格で楽しめる。

だから今回も、徒歩で行ける場所に市場があるのをとても楽しみにしていた。

 

カラフルな色合いがまぶしく並ぶ野菜やフルーツ。氷の上でまだ動きそうな魚や、赤く大きな塊の肉。調理した惣菜は、日本では食べられないものがほとんど。

やわらかく煮たトリッパをたっぷり挟んだパニーニ。日本では「ハチノス」とも呼ばれる牛の胃袋「トリッパ」を、トマトで煮込むのはイタリアの定番だ。

水牛のモツァレラチーズはさっぱりとした味わいで、ピザにのせればデザートを食べているような不思議な感覚に陥る。

シチリア名物「アランチーニ」は「小さなオレンジ」という意味だが、オレンジはまったく入っていない。ボールのように丸くミニオレンジ大のライスコロッケだ。肉や魚介などの旨味をたっぷり含ませてスパイスを加えて煮たリゾットのコロッケは、ローマでは「スプリー(驚き)」と呼ばれ、おやつやサイドメニューとして愛されている。

 

「アランチーニ」でも「スプリー」でもシチリア名物だろうがローマ発祥だろうが、美味しければいい。そんな大らかさが市場にも漂っている。

「でも、スプリーはやっぱりローマでしょ」と、ローマっ子は言いそうだけど。

「テスタッチョ市場」入口です。

全天候型アーケードの市場になっています。

まずは、『素顔のローマへ』で紹介していたトリッパのパニーニを。とろけるやわらかさ。思ったよりさっぱりしていました。

「ポッソ ウナ フォト(写真を撮ってもいいですか?)」と言って、パニーニ屋さんの写真を撮らせてもらいました。

店頭で楽しそうにランチしている人々。

切り売りピザも、美味しかった。右から2番目のシシトウと水牛のモツァレラチーズ、パンチェッタのピザを選びました。

八百屋さん、果物屋さん、魚屋さん、お肉屋さん、雑貨や衣類などのお店もありました。

まだ食べてないけど、アーティチョークもローマ料理の名物のひとつ。

オーダーしてから揚げてくれる、アランチーニのお店です。

「スプリー」ではなく「アランチーニ」とありました。肉や魚のライスコロッケですが、たしかに小さなオレンジの大きさ、形。

魚介リゾットをコロッケにした感じかな。揚げたて熱々、めっちゃ美味しかった! なるほど「スプリー」これ、帰ったら作りたいな~

COMMENT

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  1. ぱす より:

    ボンジョルノ!
    暮らすように旅をされている様子が青空とともに開放感を感じさせます。
    満喫されていますね!
    市場って、その土地の人たちの生活がのぞけて、わくわくしますね!
    イタリアはトマトの色のイメージですね。
    切り売りピザ、美味しいでしょうね~!

  2. さえ より:

    >ぱすさん
    ボンジョルノ~
    ありがとうございます。楽しんでいます♩
    旅先で歩く市場は、いいですね~特に海外では知らない野菜や料理に出会えて、大きさも色も日本とは違っていて驚きの連続です。
    イタリアは、トマト色。
    あとはバジルとモツァレラで、国旗もマルゲリータピッツァの色ですね。
    市場で食べる地もとの人たちがいつも楽しんでいる軽食は、その場所ならではでそれぞれが美味しいです(^_-)-☆

  3. hanamomo より:

    日本でも外国でも旅先での市場の散策は欠かせませんね。

    最近日本でも何とかのパニーニという名前のパンが売られていますが、うちの近所の者は結構くどい味なんです。
    召し上がられた本場のパニーニがさっぱりしていたのは、本物のトマトソースのせいかな~。
    アーティチョーク、生け花の先生が花材として大好きで生けるのを手伝ったことあります。
    先生は食べれることを知りませんでした。(笑)
    茹でてサラダとかするのでしょうか?

  4. さえ より:

    >hanamomoさん
    市場、楽しいですよね~
    パニーニも、トマトソースのパスタも意外にさっぱりしていて、驚きました。
    パニーニは、イタリア語ではパニーノなんですよ。パニーニはパニーノの複数形で、それが日本に入って来たみたい。名前も味も変わって入って来たということかな。
    アーティチョーク、食べたら報告しますね(^_-)

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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