還暦を迎える何年か前から、夜中に何度か目が覚めるようになった。
たいていはトイレに行き、キッチンで水を飲んで、ふたたびベッドに潜り込む。
すぐに眠りに落ちるときもあるが、目が冴えてしまうこともある。冴えるというほどではなくても、眠っているのか起きているのかどっちつかずの時間を1~2時間過ごすこともある。
そんな夜中に、目を閉じたまま、さらに瞼を閉じたような感覚におそわれることがある。
なんということはない。
種明かしをすれば、タイマーを掛けた蝋燭型のライトが消えるというだけのことだ。
けれどその感覚がおもしろく、眠れないときなど、ワクワクまではいかない小さな期待を膨らませながら、今か今かとライトが消える瞬間を待ったりする。
何もせずにベッドでまぶたを閉じて待つ時間、突如、音が存在を主張し始める。
最近では、秋の虫。
リリリリとルルルルの中間くらいの音で鳴く虫。
リーーンリーーンとスローな雰囲気を醸し出す虫。
ジジジジジジジジと低い音程を保ち鳴き続けている虫。
すぐ隣に眠っている人の寝息も聞こえ、不思議に穏やかなハーモニーとなる。
すると、にわかに五感が研ぎ澄まされたように、虫たちがいる土や草の匂いがしてくるような錯覚に陥る。夜露を含む湿った風が腕を撫でていくような気までする。
目を閉じていても、光は見えているのだと実感する静かな時間だ。
ある朝の八ヶ岳。
気温が下がった朝には、山々がくっきりと浮き上がります。
同じ場所から見た南アルプス連峰。
鳳凰三山と、甲斐駒ヶ岳。
最近の定点観測地点です。ここから見た厳冬期の山々の様子は、こちら。
こんにちわ
台風はこの先、縦断するようですね。
久しぶりの全国行脚の台風ですね。ほどほどに暴れて欲しいものです。
どんな辛いことがあったとしても、この山並みを見ると心が落ち着きます。
私も、最近は何時に寝ても4時起床ですね。また一時間早まりました。
年を重ねるということはそういうことなんですね。
だから、5時から目がぱっちりして、ブログや録画したドラマ視聴です。涼しい時間にアイスコーヒーを飲みながらゆったりした時間です。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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