人気のぽすくま1円切手を、ゲットした。
といっても、人気が出て再発行となったため、どこの郵便局でも手に入るようになったのだ。
町内の郵便局で、
「ぽすくまの1円切手、ありますか?」
そう訊ねると、
「あります、ワンシート50枚売りですが」
と郵便局員さんは、ちょっと残念そうに言う。
「人気ですよね、ぽすくま切手」
不思議に思って言葉をつなぐと、答えが返って来た。
「1円切手の肖像、前島密(ひそか)は、郵便の父、なんですけどね」
「ああ、そうなんですってね」
郵便局員さんからすると、ぽすくま人気もちょっと残念なことでもあるようだ。
ところで、家に帰り夫に自慢げに見せると、
「そんなに1円切手ばっかり買って、どうするんだよ」
という返事。
郵便を出すこと自体少なくなった今、引き出しのなかには数年前の82円切手やら、お年玉切手シートの62円切手やらが日の目を見ることなく眠っている。
1円切手が活躍するシーンは、けっこうあるのだ。
いざ手紙を出そうと思ったときに、あー1円足りないよ、ということがないうえに、貼るのが楽しみな可愛い切手があるのだから、些細なことかもしれないけれど、暮らしも潤うというものだ。
50枚ワンシートになっています。多い? でも、50円だよ。
シンプル可愛い。そして、シールなのがうれしい。
ぽすくまを紹介したページは、こちら。
引き出しのなかで最後の1枚になった前島密さんの切手、投函しました。
前島密の生涯を記したページは、こちら。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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