芹ぬきし砂のひとすぢ流れけり 坂本たか子
NHK俳句大会の放送を観ていたら、この特選句について読み解くにあたり、選考委員の夏井いつき先生が言っていた。
そこにずっとあるのに、自分が今気づいたときの詠嘆が「けり」
これまで「けり」という強い切字の使い方がよくわからず、詠むことを避けてきてしまった。なのでこの機会に「けり」を用いた俳句を調べてみた。
降る雪や明治は遠くなりにけり 中村草田男
昭和6年、草田男30歳。降りしきる雪のなかに佇み、ふと現実の時を忘れた瞬間、遠ざかっていく明治という時代への深い郷愁をしみじみと感じた、という句。
明治という時代が去ったことは、わかってはいた。けれど、雪のなか今それに自分は気づいた。という、その驚きの深さが感じられた。
桐一葉日当りながら落ちにけり 虚子
この句も、桐の葉が一枚落ちていくのに目を留め、あ、日が当たっている、葉は日を浴びながら落ちていく。そのことに今気づいた。そう読み解けば、桐の葉がくっきりと見えてくる。その些細な発見も驚きも、見えてきた。
くろがねの秋の風鈴鳴りにけり 蛇笏
そう読んでいけば、この蛇笏の句はくろがねの風鈴が鳴る音に、不意に秋に気づかされたのではないかと読めてくる。
道のべの木槿は馬にくはれけり 芭蕉
芭蕉は道すがら、木槿(むくげ)の花を愛でていたのだろう。するとその木槿が馬に食べられてしまった。この句はただ「道端の木槿を馬が食べた」というだけの句だと勘違いしていたが、詠んだ芭蕉のなかには驚きがあったのだろうと、今は想像できた。
もちろん、ほかにも「けり」の用い方はあるのだろう。それでも、指針をひとつ知った悦びで、いくつか詠んでみようと思えたのだった。

紫陽花が、ようやく咲き始めました。

アナベルは、花盛り。西側の庭と玄関に咲いています。

紫式部の花。

南天の花。

沙羅は、毎日咲いては落ちています。

あどけなく咲く感じが、可愛らしい。

落ちた姿にも、味わいがあります。
夕暮はたたみものして沙羅の花 矢島渚男
こんにちは。
お庭のお花我が家でも同じものが咲いています。
アナベルが一番きれいです。
濃い色の紫陽花も咲き始めました。
けりの使い方・・・・・夏井いつきさんは元高校の国語教師だから教えるのが上手ですよね。
ずばりとわかりやすく解説してくれます。
あんな先生に国語を習っていたら、もう少しましになっていたかな~と人のせいにばかり・・・。
いけませんね。
スマホでアンケートをやっていて、それが千円分たまったので電子書籍を買ってみました。
私は紙の本が好きですが、そのポイントでは電子書籍しか買えなかったからです。
さえさんも本は紙が主流ですか?

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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