このところ、いろいろなフルーツを貰う。果物をいただく季節だ。
さくらんぼから始まって、スモモ、びわ、桃と続いている。
「さくらんぼ」「李(すもも)」「枇杷(びわ)」までは、夏の季語だったが、「桃」は秋の季語だった。
季語「さくらんぼ」の傍題は、「桜桃の実」「桜桃」。
一粒にゆきわたる紅さくらんぼ 伊藤敬子
さくらんぼの赤い色のみに注目して詠んだ句。
季語「李(すもも)」。「李の花」は、春の季語。
葉隠の赤い李になく小犬 一茶
なんだか、可愛らしい。
季語「枇杷」の傍題は、「枇杷の実」。
種ありてこそなる枇杷のすすり甲斐 後藤比奈夫
枇杷の句には、種の存在感を詠んだものが多かった。
秋の植物の季語「桃」の傍題は、「桃の実」「白桃」「水蜜桃」など。
白桃の荷を解くまでもなく匂ふ 福永鳴風
桃の匂いが漂う句。
果物はとても身近で、なるほどと食卓風景や木に生る様子などを想像できる句が多く楽しい。それが自分で詠むとなると、身近すぎて難しいのである。
もうすぐシーズンも終わる、さくらんぼ。
硝子の器が似合います。
たくさんいただいて、赤く熟れた実から食べているスモモ。
お庭の木に生ったという枇杷。
ゆっくりと、指で薄い皮を剝きました。
桃が、秋の季語だとは。
ほどよい酸味の甘く瑞々しい白桃でした。
おはようございます。
すもも好きの母は毎朝山梨のすももを食べています。
小さい物は3個も食べるんです。
そうですか、果物王国山梨は果物を頂く季節が到来するのですね。
秋田ではどうだろう?と考えてみました。
父が存命だった頃は物のやり取りも多い職場だったので、林檎10キロが10箱も到来し、母は実家や親戚に送っていたのを思い出しました。
今だったら欲しいな~と思います。
一度にあっても困るのが果物ですね。
お庭になったという枇杷、おいしそう。
枇杷は食べるというよりもすするという表現が似合いますね。
種を題材にした句が多いこともうかがえます。
先日食べた枇杷の種を私は使わなくなったグラスに入れて、毎日水を取り替えています。
そろそろ植えてみるか、廃棄するか迫られているのですが、日々忙しくしていると夜にお茶碗を洗いながら、「ああ~今日もこのままだった」と気づくのです。
種ありてこそなる枇杷のすすり甲斐 後藤比奈夫
いい句ですね。
そして見事な句です。
ところですももの花がとても香りいい花だってしっていますか?
友人の山荘にあって、ちょうどその時期に行くと、感激するほどいい香りだったな~と。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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