空の写真図鑑のような本『空の名前』(光琳社出版)で、雲のことを知るにつれ、空を見上げる機会が多くなった。
そして最近は、そのなかに「姿」を探しては遊んでいる。
本には「空中動物園 猪の子雲(いのこぐも)」というページがあり、イノシシ、キツツキ、麒麟、白鳥、ウサギ、ハトとオリーブの葉、タツノオトシゴの姿を連想させる雲の写真が載っている。ハトとオリーブの葉はよくわからないが、ほかはじっと見つめているとその「姿」に見えてくる。
「これがウサギなら、空のあちらこちらに様々な生き物を見つけられそう」
そう思うくらい普通の雲だったりするのだが、姿かたちを連想して楽しむことにルールなどない気もする。
このあいだ、空に天使の姿に似た雲が浮かんでいた。
やわらかい表情の顔まで見えるようだ。ただそれだけのことなのだが、忙しかった1日の終わり近くだったこともあり、気持ちがほどけていくようなホッとするような気持になった。
「この天使、たくさんの人が見ているといいな」
そう思ったが、雲は次第に形を変え、天使は消えていく。
あの雲を見て、天使が飛んでいると思った人はどのくらいいるのだろうか。
同じ時間、同じ形を同じ方向から見ていても、違う形を連想した人もいたかも知れない。
そう考えると、わたしだけに見える四つ葉のクローバーを見つけたときのような、小さな喜びが胸に広がっていった。
この雲が、天使のように見えました。信号待ちでパシャリ。
火の鳥を連想しました。
これも大きな翼を広げる鳥のよう。雲の筋を羽の模様に見立てて。
いつもの風景も、雲を見ていると映画のなかにいるような気さえしてきます。
ほんとにその通りですね。
雲の名前を知るにつれ、今まで以上に興味深く空を見ています。
しかも自然とさりげなくなんですよね。
ほんとにいい本を教えていただきました。(*^^)v
猪の子雲のページでは、イノシシはイルカに見えたり、白鳥は龍に見えたりもします。
さえさんの見た天使は、私も天使に見えましたよ。
顔がちゃんとあって、空を飛んでるんですよね~
誰かの絵画に出てくる天使に似ているんだけど、どうしても誰の絵だったか思い出せません。(-_-;)
見る人の自由な発想に寄ってどんどん違う物の雲が出来上がっては形を変え、そして消えていくんですね。
奥が深いですね~
ユミさん
『空の名前』気に入っていただけてうれしいです♩
知ることでより深く興味が湧いていくのって、楽しいですよね~
天使に見えるでしょう♡顔、ありますよね!
絵画の天使、思い出したら教えてください♩
ほんと。曇って見る人によって違う形に見えてしまうおもしろさがあって、形を残さず消えていくっていうのがいいですよね~
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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