去年の夏、クリスマスローズの植え替えをした。
ふきのとうや茗荷が広がり、クリスマスローズとケンカしていたのである。
強いからだいじょうぶだろうと思いつつも、根づくだろうかと心配もしていた。
それが、いくつか蕾を膨らませている。うれしい。
「クリスマスローズ」は、冬の植物の季語。
その名だけでも8音使う。俳句には向かないかのようにも思えるが、「クリスマス」を上五に「ローズ」で中七を始める句などが詠まれている。
クリスマスローズの雪を払いけり 長谷川櫂
この句のように、2月に雪を払って蕾を見つけることが多かったのだが、今年はだいぶ早い。
花の名の由来は、原種の「ヘレボルス・ニゲル」が、クリスマスの時期に咲くバラに似た花だからだという。
けれどクリスマスではなく年が明けてから咲くのは、日本に入ってきた”クリスマスローズ”が別種ゆえ。『俳句歳時記・冬』にもこうある。
一般的にクリスマスローズと呼ばれているのは同属別種のレンテンローズで、開花時期は二月から四月。
クリスマスローズの花言葉は、「いたわり」「慰め」「追憶」「私を忘れないで」。いつも忘れた頃に蕾を見つけるので「私を忘れないで」には、大きくうなずける。
土の上に蕾を横たえるようにしているクリスマスローズ。
こちらはもう茎がだいぶ伸びて、地面から立ち上がっています。
グリーンと紫のクリスマスローズ。
遠目からは枯れているようにも思えますが、しっかり根を張ってくれていたんですね。
昨夏、植え替えしたときの様子です。
これは、3月のクリスマスローズ。
植え替えでダメージは受けたかも知れませんが、これからは蕗や茗荷に邪魔されずにのびのびと根を伸ばして、元気に育っていってほしいです。
『地球の歩き方』山梨特派員ブログ、更新しました。
クリスマスローズ、私は育てたことがないお花です。
強いんですね。
さすが寒い時期に咲くお花です。
こんな風に板で土を囲って花壇にするのはいいですね。
そして見晴らしがよさそう。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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