6月から月一回通っている俳句講座も、3回目。
6月は「紫陽花」、7月は「大暑」、今月8月は「盆」だ。
8月といえば夏休み。夏まっただ中というイメージだが、「八月」は秋の季語になる。二十四節気の「立秋」は、8月7日か8日。その旧暦と同じく俳句は、季節を先取りしているのである。
「8月とは夏の果てる頃」であり「微妙な秋の気配を感じる」季節だという。
そう言われ、今この時代の8月にも、「夏の終わり」を感じている日々であるなあと思い返した。
田舎ならではかもしれないが、夜風はもう秋の風である。
テキストには、「八月」と「盆」を詠んだ句が並んでいた。
心惹かれたのは、芭蕉が愛人、寿貞を亡くしたときに詠んだといわれている句だ。
数ならぬ身とな思ひそ魂祭 芭蕉
とるに足らない女だなどと思ってはいけない。そう呼びかけ、愛する人の魂を悼んでいるのだという。
「盆」をイメージする句には、やはり亡くなった人を偲ぶ思いが表現されているケースが多いのだが、「生身魂(いきみたま)」という季語があるのを知った。
お盆に先祖の御霊を迎えるとともに、一家の長老を生きた御霊「生身魂」として祀るそうだ。不思議な風習があるものだ。
生身魂七十と申し達者也 正岡子規
子規がこの句を詠んだ頃には、70歳で「生身魂」だったのかと驚いた。
さて。父を見送って、1年半。そして、義父の一周忌を終え新盆を迎えたこともあり、ふたりの父を偲ぶ句を詠んだ。
遺影撮り終えたる父に西瓜切り
離れて暮らしているので実際にこういうシーンはなかったけれど、父が遺影を撮りにいったんだと笑って電話してきたことは覚えている。
9月は「月」だ。先生が言った。
「月を見上げて、ゆったりとした心持ちで眺めてください」
友人が送ってくれたフルーツ盛り合わせ(?)
可愛らしいゼリーでした。よーく冷やしていただきました。
ウォーターメロンジュースを思い出すような、なつかしい味でした。桃とメロンは、娘のお腹に収まりました。
今シーズン初めての西瓜も、食べたばかりです。糖度12度とありました。
瑞々しくて甘かった~
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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