今月から、月1回全5回の「俳句を楽しむ」という講座に通い始めた。
山梨英和大学のキャンパスで行われる短期スクールで、30人ほどが参加している。
講師は、毎日新聞俳壇・山梨日日新聞俳句欄選者の井上康明氏。
今月6月は「梅雨を迎え送る 季語:紫陽花~紫陽花の俳句を作りましょう」というテーマで、初心者向けに、俳句とは、と講義が始まった。
・俳句とは、季節を迎えるもの。振り返るものではない。
・自分がいいと思う句を、たくさん読む。
・俳句を味わう=声に出して読む。
・どこかで立ち止まって、また歩き出すリズムを。
・明るい気持ちには、明るい季語。
テキストにある芭蕉や正岡子規、飯田蛇笏の句の解説を聞き、梅雨の季節「走り梅雨」「迎へ梅雨」「男梅雨」「女梅雨」などの意味を学び、梅雨を詠んだ句、そして、紫陽花を季語にした句を味わっていく。
紫陽花8句のなかでいちばん好きだったのは、この句。
あぢさゐやきのふの手紙はや古ぶ 橋本多佳子
紫陽花の日々変わりゆく色を見ていると、きのうの手紙すら過ぎ去った過去のように古びて色褪せて感じてしまう。
そして、初めて詠んだ句。
靄に藍眠れぬ朝の四葩かな
紫陽花のことを「四葩(よひら)」ということは、初めて読んだ『俳句歳時記』に載っていた。花びらが4枚だからだそうだ。
「手毬花(てまりばな)」「七変化」「濃紫陽花(こあじさい)」「八仙花(はっせんか)」なら5音。「四葩」なら3音。
4音の「紫陽花」を詠むときに、使い分けられる。
久しぶりに、まったく知らない世界のことを勉強する時間は、とても楽しい。
玄関の石段に咲いているヤマアジサイ。
今いちばん濃いブルーかな。
もっと濃くなるかな。
光の加減、見る方向によって色が違って見えます。
講座に通うにあたり購入した『俳句歳時記』です。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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