これは何でしょう?
ちょっとモンキーレンチに似ていますね。
食卓で使うものです。
答えは、栓抜きでした。
では、これは何でしょう?
ヒントは、あるものを作った際に、くり抜いた部分です。
答えは、これです。
トイレをリフォームしたさい、洗面ボールを置く板を切り抜いた端材でした。
それを大工さんが、きれいに磨いて形を整えてくれた。
胡桃オイルを塗り、とりあえず食卓に置いている。ちょうど気に入りの栓抜きがぴたりと似合ってもいて、しばらくそのままになりそうだ。
大工さんが持ってきてくれなければ、考えもしなかった。
木材をくり抜いたら、くり抜いた分の端材が出る。
トイレをリフォームして、気づいたことのひとつだ。
目の前にないもの、見えなくなったものを、人はすぐに忘れる。
『誰も知らない世界のことわざ』に「目から遠ざかれば、心からも」というヘブライ語のことわざが載っていた。
会わなくなった人を忘れたり、使わなくなったものを忘れたり。
そういう意味が大きいが、人の心理であるなあと思う。
だからこそ、目には見えないけれど、あるもの、どこかにあるものを心の目で見る想像力を持っていたいなあとも思うのだ。
久しぶりに開きました。
ヘブライ語は、さすがに読解不能です。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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