神戸の実家で暮らし始めた上の娘の部屋を、仕事部屋にと使い始めた。

「机と椅子も、使っていい？」

一応許可を取ろうとLINEすると、こう返ってきた。

「いいよ。MD聴きながら、仕事できるよ」

今どきMD聴いてる人なんているんかいなと思ったが、どうやら彼女はこの部屋で、昔自分が録音したMDを、気が向けば聴きながらリモートワークをしていたらしい。

思い返してみれば、結婚して来月で37年になるが、自分の部屋を持ったことがなかった。

うれしい。なにがうれしいって、部屋ががらーんとしているからか、ひとりになれるからか、肩の力が抜けたような開放された気持ちになるのがいい。

夫が会社を引退して、1年と3ヶ月。

自然とひとりでいる時間が少なくなっていた。やはり、ひとりの時間は大切なのだと実感する。

もうひとついいことは、2階なので階段の乗降が極端に増えることだ。足腰の健康にも、面倒がらず行ったり来たりしようと思っている。

ヨガマットを敷いて、ピラティスするのもいいかも。

窓際にゆったりしたサイズの机と、電子ピアノだけが残されている部屋。ピアノの上のハリネズミは、パソコンクリーナーです。

夫のカレンダーも飾って。

来週は、2回目の句会。お題は「山茶花」「師走」です。

当面の仕事は、『地球の歩き方』12月の記事。あと3記事で今年もおしまいだ～「山梨特派員ローマへ行く2022年秋」シリーズを3つかこうと思っています。

ひとり珈琲タイムも、楽し。

作り付けの本棚には、娘がいないあいだにわたしが勝手に置いていた『きのう何食べた？』や『聲の形』、瀬尾まいこの小説などが並んでいます。

びっきーの赤ちゃんの頃の写真も。里親の会のイベントで、10歳の娘が抱き上げたのが捨て犬だったびっきーでした。

MDプレイヤー。まだ使えるとは！　CDもカセットテープも聴けるんだね。

MDたちは、カラフル。たぶん、聴かないな～

3人で張り替えた障子がきれい。なんにもない部屋。がらーんとしています。