スタンダードなソメイヨシノなどの桜が終わり、今、山桜が咲いている。
我が家の東側の森、西側の森にも山桜が自生していて、花盛りである。
俳句を始めて「季語」というものに触れるようになった。
今月、来週の句会のお題のひとつは「桜」だ。
『俳句歳時記・春』によれば、「桜」は無論、春の季語だが、ほかにも”桜”の文字を含める季語が多数ある。
「初桜」その年になって初めて咲いた桜。
「彼岸桜」いちばん早く、彼岸頃、葉に先立って淡紅色の花を開く。
「枝垂桜」細い枝が幾筋も垂れ下がり、天蓋のように花をつける。
「八重桜」八重咲きの桜の花の総称。
「遅桜」大方の桜が盛りを過ぎた頃に咲く。
「桜蘂降る(さくらしべふる)」花びらが散ったあとで蘂と萼がついたままの赤い花枝が落ちること。
そして、今こぼれるように咲いている「山桜」もそのひとつである。
関東より西部の山地に自生し、また広く植えられている。赤みを帯びた葉と同時に白い花をつけるのが特徴。
なるほど、白い花を咲かせている。
古くから桜の名所として知られる奈良県吉野山の桜は現在でも山桜が多い。
そうなんだ。
折りとりし花のしづくや山桜 飯田蛇笏
山桜の咲きこぼれるさまを「花のしずく」と例えたところに、家のまえの山桜を見上げてなるほどと共感した句だ。
さて。「花」もまた「桜」を意味する季語だそうだ。
「花」といえば平安時代以降、桜の花をさすのが一般的である。
そして、子季語も多数ある。まずは、それらの意味を深く理解するところからスタートせねばならないようだ。
我が家の東側の森に、山桜が咲いています。
手前に見える赤い花は、ハナミズキ。
白いハナミズキも、咲いています。
山桜、白い花ですね。
可愛い。西陽を眩しそうに浴びていました。
足もとには、タチツボスミレたちが咲いています。
濃い紫の子もいます。
こんばんは。
そちらも百花繚乱ですね。
さくらの季語がこんなにあるのですね。
桜蘂降るというのは初めて知りました。
花びらが散った後、地面が赤い額で染まることは覚えていたのに、まさにそのことですね。
日本語は奥が深いし繊細ですね。
山桜がお家から見えるなんてすばらしいですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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