昨日は、秋晴れのペンキ塗り日和だった。
外壁工事で足場をのせていた個所などが傷んだウッドデッキを、塗ることにした。
夫が会社を引退し、ひと月が経つ。
平日に、ペンキ塗りだって、なんだってできる。
これがまだ、慣れない。
なんとも不思議な感覚だ。
わたしもだけれど、本人がいちばん実感しているだろう。
ふたりで、ウッドデッキを端から塗っていく。
板の幅のコテで塗り、塗りにくいところは刷毛で塗る。
「さっとでいいよ。塗れてないところは後で刷毛で塗ればいいから」
夫に言われるも、わたしはわたしの道をゆく。
「一枚一枚、丁寧に塗りたいの」
「じゃあ、お好きに」
「お好きにします」
陽射しの強さにバテつつ、休憩を挟みながらも、午前中に塗り終えた。
「おーっ、きれいに塗れたねえ」
「ほんと、きれいじゃん」
誰も聞いていないのをいいことに、自画自賛である。
青空だけが、アラ還夫婦のペンキ塗りを、どこ吹く風で眺めていた。
気持ちのいい青空でしたが、陽射しが強かった!
2階のベランダから見たウッドデッキ。日向の部分は、塗る先から乾いていきました。
きれいになって、うれしい。
ウッドデッキの黒っぽいペンキの色は「エボニ」です。
いやいや、お疲れさまでした。
外板に塗ったペンキの色は「カスタニ」です。
家のまえから見た鳳凰三山。右側の木は、収穫を終えた庭の栗の木です。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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