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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

目に見えないもの

月曜の朝は、濃い霧に包まれていた。

普段は目に見えない空気のなかの水滴が霧となり、こうして見えている。

不思議だ。

 

考えてみれば、わたしたちは目に見えないものに囲まれ、日々暮らしている。

口にした言葉も、口にしなかった思いも、目には見えない。

考えていることも、ふと思いついた閃きも、見えることはない。

過去も未来も見えないし、時間の流れそのものがまず目には見えない。

ほんとうも嘘も見えないし、足跡も指紋も見えないものの方が断然多い。

愛も憎しみも幸せも後悔もブラックホールもウィルスだって、見えないからこそややこしい。

そして水たまりができる場所のように、目に見えているのに気づかないもの、見ようとしないもののなんと多いことか。

 

確かなものなんて、ないのかも知れない。

不確かなものばかりに囲まれ、生きているのかも知れない。

だからこそ、今という見えない〈世〉を誠意を持って生きていたい。

いつか霧は晴れると信じて。

リビングの北側の窓。

西側の窓。

晴れると北側の窓からは、木の枝越しに八ヶ岳が見えます。

西にも木立ち越しに南アルプス連峰が。ユンボは森の整備のために夫が借りたものです。

2階のキャットウォークから見たきのうの八ヶ岳。

COMMENT

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  1. ぱす より:

    目に見えないものへの恐怖。
    ウィルスもしかりですが、情報の拡散や、感染してはいけない見えないプレッシャー。
    そういうことが見えてきますね。

    今、最も恐れるのは、感染してはいけないプレッシャーです。
    職場の映像なんて、出して欲しくない!
    そこですね・・。

    最初の写真。いいですね。朝霧とキャンドル、いいですね。

  2. さえ より:

    >ぱすさん
    恐怖・・・も目には見えませんね。
    感染してはいけないプレッシャー。ありますよね。
    山梨は東京近郊なのにいまだ感染者がでいていない県なので、観戦して報道されることの方が怖いです。ほんとは約終息してほしい。
    朝霧とキャンドルの写真、ありがとうございます。。防災用に置いていますが、キャンドルって火を灯さなくても雰囲気があっていいですよね~

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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