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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

2月の句会~春めく・薄氷

2月の句会は、「春めく」「薄氷(うすらい)or(うすごおり)」がお題。

二十四節気では、2月4日に立春を迎え、まだまだ厳冬期であるこの時期は、しかし暦の上ではすでに春。どちらも春の季語だ。

 

「春めく」は、「早春」「春浅し」「春寒(はるさむ)」「余寒」「冴返る」などと並ぶ季語で、「春らしくなること、春を感じること」を意味する。

「早春」が立春の頃だとすると、2月中旬から3月初旬頃。「早春」よりもさらに春を感じる頃の季語だそうだ。”茫洋”な季語だと先生はおっしゃっていた。

春めきてものの果てなる空の色 飯田蛇笏

春の陽気が漂うようになったが、山の彼方には、冬の終わりの枯れ果てた大地を映す空の色が見える。昨日までが冬で、今日から春などとはっきり言えない季節の移ろいを詠んでいる。

この句は、そんなふうに自然を大きく捉えた雄大な万葉調(素朴な感動、強い実感を率直に、おおらかに表現した調べ)の句だという。

 

「薄氷」に似た季語には「春氷(はるごおり)」がある。

八方の晴れ尽くしたる春氷 廣瀬尚人

この句では、上五中七の晴れ晴れと澄み渡る風景に、憂いを持つ「薄氷」はそぐわない。明るさを持つ「春氷」がよい。言葉と言葉の持つ明度湿度などを感じとり、うまくつなげることが大切だと教わった。

 

わたしの句は、こちら。

ラテアート描く指先春めいて

先生の評は、ラテアートで切れるところ、春めいてと言いさしで終えるところにリズムの良さを感じる。とのことだったが、ラテアートは器具で描くのであって、指先で描くのではないのでは? という疑問も口にされた。

実際のシーンの詳細を突き詰めて詠むことも、基本なのである。

最近新宿で飲んだカフェラテのラテアート。

8年くらい前の写真。Paul Bassettというバリスタの作品。

その後、2003年度「ワールドバリスタチャンピオンシップ」で世界チャンピオンになったそうです。

ラテアートが趣味の娘の作品。ポケモンのコロンだそうです。

なつかしい『とっとこハム太郎』。

モンハンというゲームに出てくる猫さん。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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