心配された雨もどこかへ行ってしまった、快晴の土曜日。
去年紹介した町内の「浄居寺」が縁日を行うというので、楽しみに出かけた。
20以上の出展があり、にぎやかななか穏やかな雰囲気。お寺ならではなのだろう。
のんびり、ぐるりと境内を歩く。
屋外サウナを出していたのは、徒歩5分ほどの場所に住む男性。
共通の友人夫婦がワンちゃんを連れて通りかかり、たがいに家は知っていたとわかる。初対面だが、話ができてよかった。
次にのぞいたのは、ハーブのお茶や香水を作っている店。
やはり近所なので、何度か遊びにいったことがある。夫は初対面だったので紹介すると、話が弾んだ。
知らない店は場所を訊いて、今度行ってみようと情報収集。
苔屋さんが、「浄居寺」の庭にマイ苔を植えようというワークショップをしていたのには驚き、いろいろ話を聞かせてもらった。
米粉のたこ焼き屋さんは、手話教室で知り合った友人の姪御さんだった。米粉のたこ焼きは、カリッと焼けていてなかはもっちり。とても美味しかった。
お客も、知っている顔がちらほら。
24年も暮らしていれば、知り合いも増えるよなあ、と実感。
さて。本殿のなかにも4つほど店が出ていた。
そのなかのひとつに革製品の店があった。
境内ではマスクを外していたが、室内ではやはりマスクをつけようということになる。
店の若い店主も、マスクをしていた。
一通り、説明を聞くと、いつもは小淵沢の道の駅で出店しているという。
もしかして、という話になる。
マスクを取ると、たがいに知った仲だった。娘の同級生でこちらは彼が小学校の頃から知っているし、大人になってから我が家に飲みに来たこともあった。
「サム」
「サム、懐かしいね」
とたがいに苦笑する。ブログを見返すと、ちょうど10年前だった。彼と、オーストラリアからホームステイしていたサムと娘とわたしたち夫婦で、正体をなくすほど飲んだのだ。
あれはいったい何だったんだろう、という苦笑いである。
もちろん、彼が作った革製品を買って帰った。
彼だとわかるまえからいいな、と思っていたのである。値段でちょっと迷っていたわけだが、縁日価格でリーズナブルになった。
思いがけないサプライズが隠されていた、仏様の誕生を祝う4月8日の縁日だった。
「浄居寺」です。桜が咲いていました。
とても落ち着く開放的な庭園。
南アルプス連峰が見えていました。
縁日日和。
花吹雪が舞って、あちらこちらに桜の絨毯ができていました。
南アルプス連峰を望む、我が家から徒歩30分ほどのところにある「浄居寺」です。
夫は名刺入れを、わたしはキーホルダーを。軽くてしっかりしていて、とても気に入っています。
☆『地球の歩き方』山梨特派員ブログ、更新しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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